奈川温泉
富貴の湯
2001.10(宿泊)
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野麦の館前にて
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野麦峠の説明
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「日本秘湯を守る会」
の旅館に宿泊するたびに旅館の印を押して貰い10泊すると
1泊が無料になるというきまりを全うして無料宿泊を勝ち取ろうと挑戦を始めたのは2年前の北東北の旅
からである。
今回の旅行でも出来れば「秘湯を守る会」の宿に泊まりたいと思っていた。下呂温泉に1泊して濁河温泉
に入浴、野麦峠越えて1泊という旅程の関係から2泊目は白骨温泉が最も適していると考え白骨温泉の
「笹屋」に電話したところ既に満室だという。それではと泉質もなかなか良いという評判の「富貴の湯」
に電話すると大丈夫ということでこの旅館に泊まることになった。
濁河温泉を後にして
今日泊まる予定の奈川温泉を目指して車を進める。山道の連続
で車のすれ違いに危ない場面もあったが、野麦峠への道を紅葉を観賞しながら走った。
途中「野麦の館」で休憩をして峠に着いたのは2時を回った頃であった。「野麦峠」は女工哀史として
有名な場所で結構観光客で賑わっていた。飛騨の古里と諏訪の工場を往復し女工さん達を思いながら山を
下り奈川温泉に着いたのは午後3時を回った頃であった。
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奈川温泉の全景
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部屋にて
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宿の前の駐車場に
車を停めてチェックインをする。「日本秘湯を守る会」の旅館
らしく一見民家ととう感じすらする造りの家である。
玄関の戸を開けて名前を名乗るとどうぞといって案内されたのは2階の一番奥の部屋である。今回はこの
旅館の料金の中では高い方を頼んだのだが、案内された部屋もここの旅館では一番良さそうな感じの部屋で
あった。
部屋の広さは8畳であるがその外に1間ばかりの絨毯を敷いた広縁があり全体的にかなり広い感じがする
部屋であった。田舎の旅館なので部屋の造りは豪華と云うことにはならないがちゃんと床の間には掛け軸が
掛けてありテレビも立派なのがあって充分にくつろぐ事が出来る。
窓は2方向にあり、直ぐ前が山の方の開けると楓の木が黄色に染まって部屋から紅葉を楽しむことが
出来る。向かいに山の見える窓を開けると山全体が黄色に染まった景色を楽しむ事ができる。
部屋で暫く
休憩をして早速風呂にはいる事にする。浴場は1階の中央辺り
にあるのだが、秘湯の宿らしいこぢんまりとした内湯と最近造られたという感じの露天風呂がある。
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部屋からの景色
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露天風呂
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先ずは露天風呂からという事で湯船にはいる。湯船に浸かると垣根の間から前の方の山の紅葉が見え近く
の木の紅葉は湯船に入って見る事ができる。
湯船の広さは2mと3mでそんなに広くはない。全体的にはコンクリート製という感じの造りであるが、
周りに石が4〜5個置いてあるので岩造りという若干の雰囲気を持っている。
湯量は余り多くはないのだが湯船の一方から源泉が流れ込んでいて、その湯口が赤く染まっているので
鉄分を含んだ泉質なのであろうが舐めてみても殆ど味がしない。
殆ど無色透明という感じだがほんの少し濁っているようにも感じられる。まだ早いので誰も湯に入っては
来ず、ゆっくりと貸し切り状態の露天風呂を楽しむ事が出来た。
ミネラル分が多いのか良く暖まる泉質で、部屋に帰ってから何時までもぽかぽかと身体が暖かかった。
部屋に帰ってテレビを見ながらいつものようにビールを飲む。部屋から紅葉を見ながらビールを飲むのも
なかなかに乙なものである。秘湯の宿という事で物音一つしない静かな田舎の夕暮れという感じで、しみ
じみと人生を考えるというのも一興であろう。
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内湯
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料理
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そうこうして
いるうちに夕ご飯の時間が近づいて来た。再び湯に入って身体
を暖め、晩ご飯に向かう事にする。
食事は部屋で食べられるというのでテレビを見ながら待っていると仲居さんが夕食の支度を始めた。
夕暮れに近くなると流石に山奥という事で少しひんやりとしてきて電気ストーブが置かれる。
夕食の料理は山里らしく豪華という事はないのだが佃煮や漬け物など山菜を充分に使った料理と鯉の
あらいやヤマメの焼き物など川魚を使った料理で充分に満足出来るものであった。
いつものようにビールを飲み冷酒で乾杯をして旅の一夜を楽しく過ごしたのであった。
満足度:風呂**** 料理*** 部屋*** 接客***
施設の概要
所在地 長野県南安曇郡奈川村2921 Tel: 0263-79-2014
交通 ・松本電鉄上高地線・新島々駅よりバスで奈川渡ダム下車、村営バスに乗り換え(約15分)
・中央自動車道利用。松本ICより国道158号線、奈川木祖線利用(約45分)
施設 浴室 内湯 露天風呂 駐車場 完備
泉質 ナトリウム炭酸水素塩温泉 50.1度
効能 消化器系の病気、胃腸病、肝臓病など
日帰り利用 料金 500円 11:00〜15:00※変動あり
(14:00まで受付、15:00退館)