伊豆長岡  さかなや アネックスホテル 茜  2003.8(宿泊)

 伊豆長岡温泉は 4年ほど前に「長岡ホテル」に泊まってから訪れていない。 今回久しぶりに訪ねてみたいということでインターネットで泊まる旅館を捜していたところ「さかなや旅館」 とその姉妹館の「さかなやアネックスホテル茜」が得々プランということで2食付7千円で泊まることが 出来るという。

     ホテルの全景

       ロビー

 どちらにしようかと 迷ったが露天風呂が良さそうなのと建物が新しそうな 「さかなやアネックスホテル茜」に決めたのであった。
 今日は伊豆の長岡温泉 に泊まるということで自宅を出たのは12時半過ぎであった。 途中雨がぽつりぽつりと落ちてきて、おまけに盆明けということでバイパスを降りる箱根入り口が混んでいる ので箱根ターンパイクの有料道路を通ることにする。途中、山に登るに従って霧が濃くなっていき大観山頂 付近では視界10〜20m程度になってしまった。それでも何とか箱根峠を越して三島におり伊豆長岡温泉 に着いたのは3時半を回った頃であった。

      部屋

     部屋の広縁

 フロントでチェックイン して案内されたのはエレベーターで1階上がり渡り廊下で つながった別館という感じの木造1階建ての建物である。
 戸を開けて中に入ると、直ぐにぷんと黴くさい臭いが鼻をついたが、山水の掛け軸が掛かった床の間の ある10畳の和室で広さも雰囲気も充分という感じである。広縁には少し古い感じだがビニールの椅子と 机がありその外に庭園らしき風情の景色を見ることが出来た。女房殿も黴くさい臭いさえ無ければなかなか 良いのだけどね、などと少し残念そうである。

 部屋でお茶を 飲み暫く休んで早速風呂に入ることにする。渡り廊下を通って 本館に入り大浴場という案内標識に従って階段を下りて突き当たった辺りが浴室棟で、手前が女性用奥が 男性用の浴室であった。

      内湯

     露天風呂

 脱衣場で 浴衣を脱いで早速露天風呂に入ることにする。内湯の浴槽を 左に見て右にある開いている戸の外に出るとこの宿自慢の庭園露天風呂がある。
 街中ということもあってか露天風呂は全体的に建物で囲まれていて、そとの景色は何も見えないのだが、 建物や塀の手前に植木や草花が植えられ日本庭園の雰囲気を感じさせて呉れる。浴槽は岩造りのもので 思ったよりもかなり広く浴槽の側には石灯籠なども配置されていて庭園の風情を盛り上げていた。
 泉質は「アルカリ性単純温泉」ということだが無色透明で舐めてみても何の味もない。湯の温度はほんの 少し温いかなという感じの適温で長湯出来るのがよい。
 来る途中は 雨模様の天候だったが露天風呂に入る頃には晴れ間ものぞく ようになってきて屋根のない露天風呂の湯浴みを開放感を感じながら充分に楽しむことが出来た。
 内湯の方の浴槽は露天風呂よりもかなり小さい感じのもので風情も何もないコンクリート造りのもので 特にコメントすることもないのだが換気が良いのかカランの鏡が余り曇っていないのは結構というところで ある。
 部屋に帰り 暫く休憩をしていたら夕食の時間が近くなったので再び風呂に 入り食堂に行く。
 食堂はかなり広いのだが既に殆ど満杯という感じであった。部屋番号の机に着くと、そこには既に料理が 並べられていて食べるばかりという感じになっていた。
 仲居さんがお茶を持ってきて鍋に火を付ける。ビールを頼んで夕食が始まった。料理は値段が安いことも あって取りたてていうほどの料理は無かったが、加茂茄子を焼いた上に鰻が乗せてある料理が唯一料理ら しいねなどと話しながら食べた。また鍋が出来上がって食べてみると中に骨切りした鱧の身が入っていたのは 意外感とともにこれも美味しくいただいた。

     夕食の乾杯

 後から 茶碗蒸しが暖かい状態で出てきて、香の物や混ぜ御飯、 デザートを入れると11品ほどが出されたことになり、結論的には7000円という安い宿泊料の割には 料理の内容は比較的良かったというところであろうか。
 盆の直後ということを勘案しても人の数の多さには少なからず驚いた。殆どの人達が同じようなグレード の料理を食べていたような感じだったのだが、値段が3千円ほど高い本館に泊まっている人達も同じ料理を 食べていたのであろうか。

 ほどほどに満足して 夕食を終わり部屋に帰ると、既に床を敷いてあったので横に なってテレビを見る。暫くすると眠くなり1時間ばかりうたた寝をする。浴場の男女別が変更になるのは夜 の間だけということなので風呂に行くことにする。
 露天風呂もあるということなのでどんな風呂なのか興味があったのだが風呂に入ってみると脱衣場と大浴場 との間に造られた樹脂製の小さなものであった。
 早速入り少し温めの湯に浸かって夜空を見あげると生憎の曇りで星の瞬きは見えなかったが夜風が頭を 心地よく包んでくれた。
 大浴場の方は男性用よりもかなり広い浴槽で露天風呂が造られるまではこちらの方が男性用だったので あろう。
朝食も旅館定番物というところではあったが特に不満もなく全体的に7千円という値段を考えればむしろ お買い得という感じさえする旅館であった。

満足度   風呂**** 料理*** 部屋** 接客**

施設の概要
  所在地 静岡県田方郡伊豆長岡町長岡123  Tel:0559-48-1511

  交通 ・伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅からバス(沼津駅行きか三津シーパラダイス行き)で
      約10分(170円)。分譲地で下車徒歩0分
     ・国道1号経由→三島→国道136号線→伊豆長岡温泉
  施設 浴室 大浴場 露天風呂    駐車場 完備 
  泉質 アルカリ性単純泉 50〜65度
       日帰り利用  なし