伊東温泉
伊東小湧園 1999.1(宿泊)
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伊東小湧園の全景 |
「ホテルラヴィェ川良」を出て、今日泊まる予定のホテル小涌園に帰ることにする。辺りはもう暗くなって、街の明かりが灯っていたが、伊東温泉の街もご多分に漏れつづった不況の波が押し寄せているのかそんなに活気があるようには見えなかった。「伊東小湧園」に帰りフロントでキーを貰って部屋に帰る。夕食まで少し時間があったので風呂に入ることにする。
風呂は1階のフロントの奥に入った一角にある。大浴場を抜けたところに露天風呂が有り、早速入ることにする。感じとしては庭園風呂という所だが岩造りの浴槽はそんなに広くはない。周りには庭木が植わっていてそれなりに風情がある感じである。上の方には木で造られた東屋風の小さな天井があり、雨の日でも余り気にすることなく風呂に入ることが出来るようになっている。町中の旅館と云うことで、露天風呂からは外の景色は全然見えないのだが、やはり直接外の空気に触れるのは気分の良いものである。
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伊東小湧園の露天風呂 |
湯舟の底には小さな玉砂利が敷き詰められていてそれが歩くと足の裏を刺激して気持ちがよい。湯加減は丁度良い感じで、温泉の泉質はまだ分析表を読んでないので分からないのだが、無色透明舐めても殆ど味がしない。ほんの少し臭いがするのであるがなんの臭いか分からないという感じである。辺りはもう真っ暗となっていて湯舟の内に設けられた明かりでゆっくりと湯に浸かることが出来た。
大浴場はかなり広い浴槽で、10メートル四方というかかなり多くの人が一度に入ることが出来る広さである。湯舟は焦げ茶色床は薄い茶色と茶系統の色で統一されて、まあ明るい感じである。湯舟の中には透明な綺麗な湯が一杯にはってあって、気持ちよく入浴を楽しめるようになっている。
風呂から上がって部屋に帰り、やっと落ち着いたという感じで部屋を眺める。この部屋はこのホテルの標準的な部屋だろう、飾りもあまりなくシンプルな床の間があるだけのものだが、清潔な感じのする部屋であった。
夕食の予定時間になったので、地下一階のレストランに行く。レストランの中はもう十数組の人達が夕食をしていた。今日は日曜日なので平日よりも宿泊客が多いのだろうか。
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伊東小湧園の夕餉の料理 |
夕餉の膳は概ね海鮮料理という感じで、宿泊料一万円という 値段の割には見た目も豪華な感じのするものであった。中央にま鯛の活作りを中心とし、鰹とか甘エビ とかの刺身が周りに盛ってある皿盛りが置いてあり、巻き貝やエビなどの先付け風のもの、鮭や ブロッコリーの焼き物、カボチャなどの煮物、野菜の天ぷら、茶碗蒸しそれに海鮮鍋というもので 大変美味しく頂いた。
朝、 夜中の二時に入れ替わったというもう一つの大浴場、 露天風呂に入ってみた。露天風呂は殆ど空が見えず、周りが竹の垣根で囲まれ上には鉄骨の屋根が 有るというこれは露天風呂かなという感じのものであった。湯舟は周りに岩を配していて、一方の 岩の上から湯が滝状に流れ落ちている。湯は単純泉ということだが舐めてもそんなに塩辛くなく、 余り味もしない。大浴場はもう一つのものと同じように茶系統で統一されていて、清潔感がある なかなか良い風呂である。ここの湯は分析表によると単純泉で源泉の温度は53.2度PHは8.2度で、 注がれている湯の辺り少し岩などが白くなっているのでカルシウム分が多いのであろう。飲泉所と いうのが設けられていて飲んでみたのだがやはり余り味はしないというところである。
施設の概要
所在地
伊東市広野2−2−5 0557-37-4131