稲取温泉   銀水荘  2003.02(宿泊)

     旅館の全景

     ロビーにて

 稲取温泉の「銀水荘」には 何時の日か宿泊してみたいと思っていた。しかしながら宿泊料金 が2万円以上するということでなかなか実現しなかった。JTBで東伊豆のキャンペーンとして金目鯛づくし の料理を食べさせという企画が実施されその中の「特別割引の日」に申し込むと1.7万円で泊まることが 出来るという。たまたまOMCカードの利用で付くポイントを交換した8000円の旅行券があったの で、我々の宿泊料金としては少し高いのだが今回思い切って申し込んでみることにした。

 何時も伊東から 少し先の伊豆高原付近が少し渋滞するのだが今回はそれもなく 極めて順調ということで3時半頃に稲取温泉に着いた。温泉街に入ると車が混んでいるので何事だろうと 不思議におもっていると女房殿が「吊し雛」を見に来た観光客を乗せたバスや自家用車のせいだという。 この時期河津の桜を見て稲取の吊し雛を見るのが日帰り良好の定番だそうだ。

      部屋

    部屋からの眺め

 旅館の玄関前に 車を停めてチェックインをする。直ぐに案内されたのがロビー のお茶接待場所である。そこで茶菓子と抹茶を頂いて部屋に案内される。
 部屋は4階の8号室でエレベーターを降りて左手に進んだ所にあった。中に入ると換えたばかりという感じ の真っ青の畳が迎えてくれた。広さは10畳で窓側に広縁があり机と椅子が置いてある。
 窓からは夕暮れに近くなった稲取の海が見えた。ふと右手を見ると隣の建物の客室が見える。お互いに 監視しているようで余り感じは良くない。
 部屋で休憩をして 風呂にはいることにする。大浴場は2階ということなので、 エレベータで2階まで降りる。 大浴場に行く途中に風呂上がりに飲むお茶のサービスコーナーがあり、その向こうに足のマッサージコーナー があった。20分で2000円は高いのか安いのか分からないが1度して貰いたい感じがしないでもない。
 男性用の大浴場の暖簾をくぐると右手にかなり広い休憩室がありその奥に脱衣場がある。浴衣を脱いで浴室 への戸を開け中に入るとと排気が悪いせいか浴場内は蒸気がかなり充満して浴室内が全体的にかすんでいる のは高級旅館にしては少しお粗末な風呂だなという感じを持たせる。先ずは大浴場の右手の戸を開けて露天 風呂に入ることにする。

     露天風呂

     大浴場

 大浴場の全面一杯に造られた露天風呂は周りに木が植えられた岩造りの庭園露天風呂という雰囲気で浴槽も 広くゆったりとしている。湯船に浸かったままで前の海を見ながら湯浴みを楽しむことが出来のはなかなか 良い。時間的にまだ早いせいか相客も殆ど居なくて貸し切り状態で入浴できたのもゆったりとした気分を持つ ことが出来る。
 泉質は塩化物泉 ということであるが無色透明で舐めてみると塩辛い味がする。 ゆっくりと湯船に浸かり充分 に暖まって大浴場の洗い場で頭と身体を洗う。入浴客も少しずつ増えて大浴場の洗い場は一杯になった。団体 客が入ったのであろうか、入浴客の話す言葉の中に関西弁や名古屋辺りの訛りが感じられる。
 身体を洗って再び露天風呂に入り充分に暖まって風呂から上がり休憩室でマッサージ機に座って身体を ほぐしてから部屋に帰り風呂上がりのビールを飲む。

      乾杯

     夕餉の料理

後から出た料理

 夕食は6時半 からなので食事時間の前にもう一度暖まって来るということで 風呂に入る。先程入ったときよりも人数が多くやはりかなりの団体が来ているのだと感じられた。風呂から 上がって部屋に帰ると既に食事の支度は終わっていて座って待っていると女房殿も風呂から上がってきた。
 何時ものように 乾杯をしてから食事開始である。今回の料理はJTBの企画で「金目鯛」をメインにした ものだということで「お造り」や「煮付け」「しゃぶしゃぶ」など金目鯛が至る所にあるという感じで あった。全体的には磯会席という感じの料理であったが思ったよりも普通という感じである。ただ氷の器の 中に盛られたお造りの中にさりげなく伊勢エビが盛り込まれ、料理が全体的に懐石風で上品かつ丁寧に造ら れている感じであるのは流石というところである。

      朝食の料理

   ロビーに飾られた吊し雛

サービスで付いていた「ミカンワイン」を女房殿が気に入って孫に土産にと2本注文したのは時の流れを 実感させてくれるひとこまであった。
 夕食が終わり連絡すると布団が敷かれたので早速横になってテレビを見る。暫くすると眠くなってそのま まうとうとと寝てしまったのだが、女房殿は夜の海を見ながら露天風呂に入ったということである。
 翌朝も天気が良く カーテンを開けると日の光が部屋の中まで射し込んできた。 眠気覚ましということで露天風呂に入る。
 7時を少し回った時間であったが既にかなりの人が風呂に入っていた。団体さんは朝が早いのでその人達で あろうか。暫くすると皆さん風呂から上がっていったのでゆっくりと海を見ながらの露天風呂を楽しんだ。
 風呂から上がり朝のテレビ小説が終わる頃朝食となった。金目づくしの余波はみそ汁に金目のアラが入って いたことで残ってはいたが、マグロのタタキやイカソーメン、茶碗蒸し、ホタルイカの醤油漬け、など他の 旅館とは一味違った料理も出て大変美味しく頂いた。

  満足度:風呂**** 料理**** 部屋*** 接客***

  施設の概要

  所在地 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1624−1   0557-95-0163  
  交通 ・伊豆急行稲取駅から送迎3分 
     ・小田原IC→国道135号経由→稲取温泉
  施設 大浴場  露天風呂      駐車場  完備
  泉質 弱食塩泉   32〜85度
  効能 リューマチ・神経痛・肩こりなど
  日帰り利用  不可