1999.01(入浴)
2002.09(宿泊)

稲取温泉   いなとり荘

「いなとり荘」は 「稲取銀水荘」と並び稲取温泉を代表する旅館で 以前「ペスカードいなとり」に泊まったとき風呂に入ったことがあるのだが、何時か泊まって みたいと思っていた。今回JTBで伊豆キャンペーンの一つとして「今月の太鼓判」というのがあり、9月が 「いなとり荘」でその中でも9月の末は1.2万円で泊まることが出来るという。早速申し込んでみると 空いているというので予約する。6月には「湯っくら」という浴槽棟も新しく建って期待をしながらの旅と なった。

     旅館の全景

     広いロビー

 大船で 女房殿を乗せて出発したのは12時を半ば少し回った頃であった であろうか。今回は江ノ島から西湘バイパス、新真鶴道路、熱海有料道路を通って熱海に出て国道146号線 を下るというコースであったが、渋滞もなく稲取温泉に着いたのは3時を半ば回った頃であった。

 いなとり荘の前の 駐車場に車を停めようとしていると係の人が玄関の方を指さして どうぞという感じなので玄関の前に車を停める。

      部屋

    部屋からの眺め

 名前を云って中にはいるとロビーに案内され先ずはともあれジュースという感じでウエルカム・ドリンクで ある。暫くして係の仲居さんが来て部屋に案内して呉れる。案内されたのは3階の322号室、10畳と窓側 に4人が座ることが出来るソファーが置いてあるなかなかに瀟洒な和室であった。床間には生花がいけて あり、全体的に高級旅館の雰囲気を漂わせていた。案内してくれた仲居さんは今時珍しいというか若い人で 丁寧に挨拶から始まり非常口から浴場などを説明してくれて、身長を見て浴衣を準備し、お茶を入れて呉れる。 女性には浴衣の外に部屋着を男性には浴衣を2枚準備して呉れるのはやはり高級旅館ならではのサービスで あろう。
 浴衣に着替えて早速新設されたという「湯っくら」に行くことにする。同じ3階なので廊下を歩いて行くと 入り口がある。そこから渡り廊下を奥に歩いていくと「湯っくら」の休憩室がある。浴場はそのそばの エレベーターに乗り男性は4階、女性は6階に行くことになる。

  湯っくらの露天風呂

    湯っくらの内湯

 エレベーターを下りるとすぐに結構広い脱衣場があり、戸を開けると大浴場、階段を上がっていくと 露天風呂がある。
 先ずは露天風呂と云うことで階段を上がっていくと、左手にそれらしき岩造りの浴室が有った。
 浴槽は思ったよりも 小さく5人も入れば一杯という感じだが、今は貸し切り状態なの でゆっくりと入ることが出来る。景色は余り良くない。浴槽から立ち上がると山側の景色が見えるという 程度のもので、新設なのに今時どうしてこんな露天風呂を造ったのかかなりの疑問というふうに思わざるを えない。

      乾杯

     夕餉の料理

後から出た料理

 それに引き替え大浴場はなかなかのものであった。2階建て吹き抜けという感じの造りで、1階の浴槽から の景色もさることながら、2階からの海の景色は窓が広い分視界が広がるのと、換気が充分なので窓の曇り が全くない、ということから大浴場としては素晴らしいものがあった。
 「湯っくら」から上がって部屋でテレビを見ながら休んでいたが夕食の時間が近づいてきたので今度は 本館の展望風呂のほうに入りに行くことにする。
 エレベーターで8階まで上がり降りると直ぐに風呂の休憩場があり左側が男性用の風呂である。露天風呂も 大浴場も以前入った時と同じで特に変わったところは無かったが殆ど貸し切り状態で気分良く入浴できた。
 風呂から上がると夕食の時間となったので2階のレストランに行く。既に食事の支度は出来ていてフロント から部屋まで案内してくれた仲居さんが又席まで案内してくれた。
 机の上には「刺身の板盛」など料理が数品並んでいてその横に今日の献立が置いてあった。なかなかに ご馳走のようである。

  大浴場での金目鯛汁の振る舞い

  舟盛りもあるバイキングの朝食

 食前酒の「巨峰のワイン」で乾杯をして食事を始める。刺身はサザエ、アジなど5品盛りで前菜はこれまた 「旬菜5点盛」、それに鯛とエビそれに栗と銀杏が入った「山海宝楽焼き」と「養老豆腐」が付いていた。
 刺身を食べビールを飲んでいるうちに次々と料理が運ばれてきた。饅頭状になった南京の煮物、大皿の上に 載った金目鯛の煮付、メインの伊勢エビは当方が中華風女房殿がワイン蒸しと料理法を違えて注文、それに お凌ぎということで「栗の炊き込みご飯」がでてまさにお腹は一杯という感じである。

 朝6時から8時半の間 大浴場の休憩室で金目鯛のみそ汁が振る舞われるということで 女房殿は朝起きると張り切って大浴場に出かけた。当方は暫くうつらうつらしていたが目が覚めてきたので 朝風呂ということで朝の海の景色を見ることを兼ねて大浴場に行くことにする。

   貸し切り露天風呂

    選んだ朝食の料理

 7時を少し回ったくらいだったが大浴場には人影はなくゆっくりと貸し切りの状態で風呂にはいることが 出来た。台風が来るということで天気は余り良くなく海も荒れていたが雨は降っていなくて帰り道が少し 安心という雰囲気である。
 風呂から上がり、休憩室で休んでいると女房殿が上がってきた。念願の金目鯛のみそ汁を貰って満足そう である。
 朝食は夕食の時と同じ2階のレストランでバイキングというので2階に降りる。入り口で朝食券を渡して 中にはいると、マグロや金目鯛、イカなどの刺身が盛られている姿造り風の豪華な舟盛りの姿が見え一瞬 夕食ではないのかと疑った。そのほかの品物も今までの旅館やホテルの朝食バイキングに出たことが無い ような料理が並べられていて流石にいなとり荘だねなどと話しながら本当に美味しくいただいた。
 帰る前に予約しておいた「湯っくら」の8階にある貸切露天風呂に入る。石造りのものを予約したのだが 全体的に大理石風の造りで南欧風の雰囲気をもっている。壁が少し高いので景色はいまいちだが吹く風は 気持ち良かった。

  満足度:風呂**** 料理**** 部屋*** 接客***

  施設の概要

  所在地 賀茂郡東伊豆町稲取1531   0557-95-1907  
  交通 ・伊豆急行稲取駅から送迎3 
     ・小田原IC→国道135号経由→稲取温泉
  施設 大浴場(2) 露天風呂(2) 貸切風呂  駐車場  完備
  泉質 弱食塩泉   32〜85度
  効能 リューマチ・神経痛・肩こりなど
  日帰り利用  不可