熱海温泉・大観荘

熱海温泉　　　大観荘　　　　　２００４．０６（宿泊）

　大観荘 はこれまで２回予約していながら泊まることが出来なかった旅館である。
　良い企画があればと思っていたところＪＴＢの「優雅なる宿」というパンフレットに２間続きの部屋で４．２万円の宿泊料のものがスペシャルデーには２．５万円で泊まることが出来るという。
　通常の宿泊料が２．５万円程度の旅館なので発売日の発売時間にＯＭＣプラザで申し込みやっとＯＫということで今回の旅行となった。

　　　 大観荘の全景

　　 大観荘玄関前にて

　今回の旅行は 女房殿が参加しているコーラス団体が６月半ばに行ったコンサートの骨休めの箱根湯本旅行の翌日ということもあって小田原で車に乗せて行くという旅行となった。
　昼食を一人で食べて自宅を出発したのは１２時過ぎである。１時半頃「箱根板橋」駅でという約束だったので時間に余裕を見ての出発であった。
　「箱根板橋」駅で女房殿を乗せて真鶴道路を通り目的地近くの熱海駅に着いたのは２時過ぎであった。駅の側から旅館の案内標識に従って細い道を上って行くと駐車場があった。
　車を停めて 少し歩くと玄関前に出る。中に入りクーポンを渡すと直ぐにロビーに案内されで抹茶のサービスをしてくれた。

　マッサージ機のある部屋

　　　　部屋からの眺め

　お茶を飲んでいると女将が挨拶に来た。やはり高級旅館は違うと思いながら部屋に案内して貰う。　途中回り道をして風呂場などの説明があり案内されたのは旅館の中央辺りにある「白糸」と名付けられた部屋であった。
　中に入ると手前に６畳奥に１０畳の間がある２間続きの広い部屋である。
　カーテンを開けると 庭の木々の間から熱海の街と海が見えた。先程まで降っていた雨がすっかり上がって強い日差しが照りつけ山の緑と大きなホテルの白さのコントラストを際だたせていた。
　長い広縁には椅子が４つ置いてあり一番奥に自動マッサージ機が置かれていた。部屋の造りはしっかりとしていて調度品も豪華な雰囲気であり全体的に重厚な感じである。

　　　　露天風呂

　　　　　大浴場

　この部屋ならばやはり通常の料金が３～４万円はするだろうねなどと仲居さんが入れてくれたお茶を飲みながら女房殿と話をしたのであった。
　浴衣に着替えて 風呂にはいることにする。西新館の４階にある大浴場は「山王の湯」と名付けられているが流石高級旅館の浴場という感じで立派であった。
　大浴場の横の露天風呂は石造りのものだが掛け流しという感じで浴槽から湯が溢れていた。見晴らしが良く松林越しに熱海の街が見下ろせて気分爽快である。
　古来大松のことを山王とよびこの辺り大松の林だったことからこの旅館の一角にある古い源泉も「第一山王湯」と名付けられているそうだがこの露天風呂に直接注がれているのであろう。

　料　　理

　夕食は６時から ということなので２度目の風呂に入り上がってくると仲居さんが支度を始めていた。
最初に準備されたのは「小鉢」「向付」「酒肴」の３品で後の品は逐次運んで来るという。
　何時ものように乾杯で始まったが、「向付」は「うに」「鯛」「伊勢エビ」「イカ」「マグロ」で何れも新鮮だったし、「酒肴」もホオズキを模したものなど季節を意識した小料理で美味しかった。
　後から運ばれた来た料理もそれぞれ丁寧に作られたという感じで流石高級旅館だねなどと話しながら大変美味しく頂いた。
　翌朝、 風呂が入れ替わったと云うことなので別館１階にある

　展示された大観の掛け軸

「滝の湯」という大浴場に入る。
　昨日入った「山王の湯」とは違って大浴場はやや小さく露天風呂からは外の景色が見えないというもので当方にはやや期待はずれという感じである。
　「滝の湯」という名前が付いているだけ有って浴槽の直ぐ前に人工的な滝が造られている。こういう感じの露天風呂は好きだと女房殿は云っていたが当方はやはり外の景色が見える「山王の湯」の露天風呂のほうが気分がよい。　風呂から 上がって朝食になった。朝の料理は特別高級という感じではなかったが松茸が入った土瓶蒸しや酢じめの青魚などが流石という雰囲気を出していた。
　朝食後「横山大観」の絵を展示するということなので本館２階の広間にに行ってみる。　広間には直筆の絵が６点ほど展示されていた。何れも有名なもので流石という感じであった。

　満足度：風呂＊＊＊＊　料理＊＊＊＊　部屋＊＊＊＊　接客＊＊＊
施設の概要

　　所在地　　　熱海市林ガ丘町7番1号　　TEL 0557-81-8137
　　交通　・ＪＲ東海道線熱海駅からタクシー５分
　　　　　・西湘バイパス→国道１３５号経由→熱海温泉
　　施設　　浴室　　大浴場　露天風呂　　　　駐車場　完備　
　　泉質　カルシウム・ナトリウム塩化物泉　　　　
　　効能　婦人病・皮膚病・神経痛等
　　日帰り利用　　　　　なし
　