1999.01(入浴)
2005.12(宿泊)

熱海温泉    新かど旅館

 「新かど旅館」は 以前JTBの「伊豆湯めぐりキャンペーン」で日帰り入浴を 無料でさせい貰った経験がある。
 その時の印象がなかなか良かったので何時の日か泊まってみたいと思っていたが、なかなかその機会が なかった。  年末に安く泊まる所は無いかと探していたときJTBの「湯けむりの宿」というパンフレットに 12月28日までスペシャルデーで比較的安く泊まる宿にこの旅館の名前があったので早速申し込んで OKとなり今回の旅行となった。

 今日は、 年の瀬で女房殿の予定がない日なので昼食を自宅で摂って 1時過ぎに出発した。
 例によって藤沢駅横を通り湘南海岸に出て西湘バイパスから真鶴道路を経て熱海に入る。  途中年末ということで少し混むかななどと予想していたのだがそれもなく順調に車を走らすこと 出来て熱海に着いたのは2時半過ぎであった。
 「新かど旅館」は熱海の山手に有り日帰り入浴の時車で行ったのだがはっきりとした道順は記憶にない。  インターネットで検索して道順を調べておけば良かったのだがそれを忘れていたのであやふやな記憶 頼りに山手にはいる。
 分かりづらい道筋を考慮してか途中から旅館への案内標識がありそれを頼りに細い道を進んで 「新かど旅館」の玄関にたどり着いたのは3時少し過ぎていただろうか。

    旅館の全景

    レトロな部屋

 玄関の前に 車を停めると係の人が来たので名前を云って鍵を渡して 中に入ると直ぐに仲居さんが部屋に案内してくれた。
 東館の2階ということでエレベーターで屋上まで上がり渡り廊下から木造の建物に入る。  階段を一つ上がって右手にある「麦」という部屋が泊まる部屋であった。
 戸を開けて中に入ると左右に風呂やトイレがあり正面に10畳の和室がある。この和室には2畳ほどの 畳敷きの床の間がありその左右が1畳ほどの畳敷きとなっているので実際には12畳以上の広さを感じる。  その奥にはL型に1間奥行きの畳の間があり椅子が置いてあって広縁となっている。

 窓からは この旅館が少し高台と云うこともあって熱海の街を見下 ろすことが出来る。
 全体的に古い日本家屋の雰囲気が充分に感じられる趣有る部屋であり女房殿もかなり気に入った様子で あった。

    露天風呂

   部屋からの眺め

 この旅館の風呂は露天風呂と内湯の場所が違うので先ずは露天風呂から入ることにする。
 入り口の暖簾をくぐって中に入ると見覚えのある小さな脱衣場があり、浴衣を脱いで浴槽に入る。  ここの露天風呂は全体的には庭園風岩造りというところだが浴槽が浅くかなり横にならないと身体全体が+ しずまない。

 「平戸の湯」 と名付けられたこの旅館所有の源泉から注がれる湯は 舐めてみるとほんの少し塩分の味がするだけで「石亭」などの湯とはかなり違う感じである。
 高台なので露天風呂からの景色を期待したいところだが垣根があるために立ち上がってみないことには 景色を見ることが出来ないのは残念なことである。  浴槽はそんなに広くなく4〜5人も入れば少し窮屈に感じるであろう。
 それでも今日は良く晴れて風も強くないので冬の露天風呂入浴には最高でゆっくりと湯浴みを楽しんだ。

 部屋に帰り 日本情緒豊かな部屋の広縁で熱海の街や海、山の景色を眺め ながらビールを飲むのは将に極楽という感じである。

    乾杯












 夕食前の風呂なら帰ると机の上には既に先付け、前菜などの料理が並べられていた。  女房殿が風呂から上がってきて乾杯し夕食の開始である。  料理の傍に置かれた献立表に当方の名前が書かれているのに驚いたがこの宿の接客姿勢を見たような 感じがした。  献立は懐石のフルコースという感じで品数が多く、高級な素材は使用されていないが何れも丁寧に 作られている感じである。  和食なのだが洋食である「ビーフシチュー」が出されるのがこの旅館の特徴ということだがそれぞれ 美味しく頂いた。  品数が多く量も結構多かったので最後の揚げ物を食べる頃にはお腹が一杯になってしまった。  和の雰囲気を味わうことの出来る旅館として今回泊まった料金の1.7万円ならばまた泊まりたいと いう感じの旅館である。


満足度:風呂**** 料理**** 部屋**** 接客***

施設の概要

  所在地  熱海市小嵐町14−8     0557-81-6185
  交通 ・JR
東海道線熱海駅からタクシー5分
     ・西湘バイパス→国道135号経由→熱海温泉
  施設 
浴室  大浴場 露天風呂      駐車場  40台 
  泉質 
含塩化土類弱食塩泉    26〜95度
  効能 婦人病・通風・火傷など
  日帰り利用   不可