このページのほとんどが、現地からのレポートです。

2013.2.23(土)
新潟駅南10:10発のリムジンバスで新潟空港に向かいます。
飛行機に乗る時はいつも、塩沢紬を着ます。
しわになりにくく、紬だけど柔らかくて疲れにくいからです。
帯は半幅帯で「かるた結び」です。
足袋の代わりに、こはぜがない白ソックスタイプの足袋を履いてセキュリティ検査に備えます。
(足袋と違ってすべるため、歩きにくいです。現地では綿の足袋を履きます。)
雪は止んでますがかなり寒いですので、紬の道中着を着て薄いショールを羽織ります。
ANA航空機内で着席すると客室乗務員が近づいて来て、「帯が崩れないように、枕をお持ちしましょうか?」と声をかけていただきました。大丈夫ですとお断りしましたが、お気遣いが嬉しいですね。
沖縄は新潟より20℃ほど気温が高いです。道中着を脱いでさわやかな風を感じます。
レンタカーを借りて向かったホテルは「ヤクルトスワローズ」が宿泊しているホテル日航那覇グランドキャッスルです。ホテル内では、結婚式に参列される振袖を着られたお嬢さんを見かけました。
チェックインしたホテルの部屋で、コンビニで買ってきたオリオンビールで喉をうるおしてからお出かけです。
沖縄本島随一の繁華街・国際通りにタクシーで向かいますが、渋滞がすごいです。おかげで運転手さんからいろいろとお話を伺うことができました。この運転手さんから「着付けの先生ですか?」とのことばをいただきましたが、具体的に当てられたのは初めてのことです。
うす暮れなずむ国際通りを端から端まで歩き、土産物店が並ぶ店先を眺めながら目指すライブ居酒屋を探します。
「金城(かなぐすく)」という居酒屋は、八重山列島出身の二人の女性のしまうたライブです。
お客さんもいっしょに参加できるように掛け声の練習をしたり、トークも楽しいステージでした。
地元のお客さんグループが、他の観光客を巻き込んで踊りだしたのにはびっくりです。
もちろん私たちも教えてもらって踊りましたよ。
国際通りの
大きなシーサー像

あぐー豚のモツ煮 地元産の鯛刺身
きゅうり一本漬け
ソーメンチャンプル

2013.2.24(日)
昨夜は遅かったので、朝はゆっくりです。
最初は「ひめゆりの塔」に向かいます。
15〜19歳の女学生が詳細を知らされないままに、戦場で怪我人の対応をするというものです。
沖縄は唯一、日本国内で戦場となった地で、多くの一般市民と軍人が亡くなりました。
改めて知ると、情報を得ることができない時代の怖さを強く感じます。

次は「おきなわワールド」に向かいます。
おきなわワールドでは、長い鍾乳洞の中を歩きます。
気温19℃・湿度90%の低温サウナのようなものです。
エイサーの公演では、太鼓の迫力と獅子舞が楽しかったです。
公演中の撮影は禁止です。
 鍾乳洞の中

今回の目的の一つ、「紅型の体験」です。
簡単な説明を受けたあとで、コースターに色をつけました。
持ち帰って染めが落ち着いて、糊を落とすまで10日間くらい。

10日後、糊を落としてコースターができあがりました。
型染めですが、まったく同じものはできません。
(後日にアップ)
 次の目的地は「斎場御獄(せーふぁうたき)」。世界文化遺産です。
琉球王国最高の聖地と言われていて、パワースポットで有名です。
「気」をいっぱいもらったような気がします。

海もきれいに見える場所ですが、途中の山道はちょっと厳しい。
夕食はホテルに戻って、20階のラウンジで。
ちょうど夕陽が見えました。
ビール・泡盛・トマトジュースをいただきました。

きょうはたくさん歩きました。

2013.2.25(月)
昨日行けなかった「首里城」に行きます。
最近お気に入りの帯結びは昨日と同じです。
車で移動ですので、形が崩れにくく痛くないようにと考えています。
沖縄では、長襦袢は単衣を着用しています。(無双では少し暑いです。)
 ホテルからも近い「首里城公園」に行きました。
琉球王国の城跡から復元されたもので、世界遺産になっています。
首里は坂道が多いのですが、王宮の中の王様が上から眺められるように、とのことです。

昔の人たちが造り上げた石壁を見ると、その時代の力を感じました。
修学旅行の中学生や高校生が大勢いました。
「美ら海水族館(ちゅらうみすいぞくかん)」は沖縄本島の北側にあります。
ギネスで認定された、大きなアクリルの水槽窓が有名ですね。
高速を走っていると頭上に、嘉手納基地から飛んで来たと思われるオスプレイが見えました。  
いったんホテルに戻ってから、タクシーで国際通りに向かいます。
夫がお肉が食べたいとアピールしますので、最初に見つけたお店ででビーフステーキをいただきました。
2軒目のお店は国際通りから少し入ったライブ居酒屋「沖縄創作料理 二幸」。
通りでキャッチされちゃいました。
土曜日はたくさんいたキャッチの人も、平日は少ないのです。

歌のうまい兄妹のライブは30分ほどありました。
おいしそうなメニューが多いのですが、サラダと漬物くらいしか食べられません。
残念。
なかなかおいしい、 らっきょうの浅漬け
(空港で売っていた、土付きの島ラッキョウを買いました。)
 2013.2.26(火)
最終日です。
那覇空港のレストランでようやく、沖縄そばをいただきました。
あっさりとしただし汁で、もちもちっとしたうどんのようです。


旅行に行ってもあまり土産物は買いませんが、
今回は那覇空港のお店で、前夜飲んでおいしかった泡盛(金賞受賞)を買いました。
琉球泡盛くらクース(蔵古酒)は、くせがなく飲みやすいです。
米からできた焼酎のようなものです。
・沖縄は観光地です。
みんながにこやかで優しいです。
土産物店の方々はしつこくありません。
多くの居酒屋さんでは、ライブの時にお客さんがいっしょに踊ります。
・沖縄の着物は琉球舞踊や、王朝貴族の衣服として発達してきました。
染めでは「紅型」
織りでは「首里織(しゅりおり)」、「読谷山(よみたんざん)花織」、「芭蕉布(ばしょうふ)」、「琉球絣(りゅうきゅうがすり)」などいろいろあります。
・着物をお好きな方は多いようです。
でも、「これが紬・・・!?」と言われたように、カジュアルな着物を着る習慣は今はないようです。おそらく礼装の着物はお召しになるのでしょう。
街中では《成人式・卒業式貸衣装》などの看板を見かけました。
空港の店員さんどうしが「やっぱり着物っていいわよねぇ。」と話していたのを、そばにいた夫が聞いていたそうです。
・沖縄は異文化・・・? 一人ひとりと話すと変わらないようですが、いろいろな歴史の重みが違うように感じます。
地名はむりやり漢字を当てはめたものもあります。
・知る限り、「右折禁止」がありません。
右折車がいると待ってくれたり、割込み車をどんどん入れてあげます。基本的におおらかで優しいのでしょう。

また、行きたい地です。
後日談です。
夫が那覇空港で唯一、自分への土産物を買いました。
「オリオンビールのCMソング大全集」です。
2枚のCDの中で、「2008年お中元」に使われたイクマあきら氏の『ダイナミック琉球』がイイです。
をクリックすると、YouTubeにリンクされます。映像と歌をお楽しみくださいね。
  何度聴いても飽きないのです。

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更新最終時間 2013年3月20日 14:09:26

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着物でおでかけ備忘録 (私のプライベートです。)
沖縄の基本情報
広さ・・・・大小160の島から成る。合計面積は国内44番目。沖縄本島の直線長さは約107Km。
行政・・・・1972年(昭和47年)にアメリカから返還される。
気候・・・・本島は亜熱帯地方
私どもにとりまして、2013年は節目の年です。
秋にアニバーサリーを迎える前に、仕事がひと段落して代休が溜まっている夫と二人で
日常から離れた時間を過ごします。

「なぜ沖縄?」と質問された方もいらっしゃいます。
・10月〜5月は新潟空港から直行便が就航されています。
・ソウル(2時間半)よりも遠い日本(沖縄3時間)です。
・古来は独立していた国で、独自の文化を持っています。
・世界遺産や水族館など、観光地がたくさんあります。

今回は個人旅行で、ホテル・航空券・レンタカーはネットで予約です。
私は20年ぶり2度目、夫には初めての沖縄です。
「南国の島 沖縄を着物で過ごす」お時間がありましたら、どうぞご覧くださいませ。

きもので沖縄 (2013年 2月23〜26日)

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