このページのほとんどが、現地からのレポートです。

更新最終時間 2008年11月24日 13:25:26

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着物でおでかけ備忘録 (私のプライベートです。)
2008年に予定していたアニバーサリー旅行を、夫の仕事の都合で2007年12月に決行しましたが、
結局はもう一度記念旅行をすることになりました。

行き先は県内の温泉?  でも、どうせ行くなら海外へ!
当初は香港を考えてました。
マカオは日帰りでいいかな・・という程度でしたが、マカオ情報が数ページしか乗っていない旅行雑誌を見ているうちに、香港よりもマカオが魅力的に思えてきたのです。
と、いうことで香港は経由で、マカオだけに滞在することになりました。

新潟空港→韓国仁川(インチョン)空港→香港→フェリーでマカオ のルートを選びました。
今回はまったくの個人旅行。
航空券はネットでコリアンエアーの専門予約サイトで購入。(航空会社直接ではかなり高額になってしまいます)
ホテルは、直接ホームページから頼むよりも安いサイトで予約です。

では、[世界遺産とカジノの町『マカオ』を着物で過ごす!]をよろしければご覧下さい。


きものでマカオ (2008年11月19〜22日)

マカオの基本情報
面積・・・・29.2Ku(新潟市中央区の約3分の2)
行政・・・・1999年にポルトガルから返還されるが、香港と同様に特別行政区になっている。
気候・・・・亜熱帯地方で高温多湿
時差・・・・日本から1時間遅れ
公用語・・中国語(広東語)、ポルトガル語。(英語もかなり)
通貨・・・・パタカ(mop )・・マカオ以外では両替も使用もできない。香港ドル(HKD)と等価で使われることが多い。
2008.11.19
新潟駅前から路線バスにて、空港に向かいます。
今日から新潟は10℃以下の、寒い日が続きそうです。
マカオの天気予報も、今週から一気に温度も湿度も下がって過ごしやすい秋の気候のようです。
新潟は今年一番の寒い朝を迎えました。
新潟空港へバスで向かう途中では、大粒の霰で道路が真っ白になりました。


移動の日はしわになりにくく、着ていてもラクな塩沢紬です。
移動中は紬の道中着を着ています。

韓国に向かう機内では、軽食が出ます。
缶ビールで喉をうるおしました。

韓国は晴天・気温は零下1℃とのことですが、入国せずに夜の乗換えまで空港内で遊んでます。
トランジットのセキュリティチェックの時
「オー!キモノ?」はい、着物です。
「ユカタ?」浴衣は夏に着るものです。
「夏にもキモノを着ますか?」はい、夏用の透ける薄い着物を着ます。
「季節がありますか?」はい、今着ているものは裏が付いているものです。と、裾をめくってあげました。
暇だったせいか、5〜6人の女性スタッフが興味津々。
「きれいです。」ありがとうございます、とにこり。

仁川空港は世界で一番評価が高い空港ですが、これまでで最も閑散としています。
理由のひとつは、欧米人の姿が少ないせいだとわかりました。
そして、食べ物屋さんが昨年よりもうんと減っているのです。
(12月には新しいお店ができるようです。)
世界不況の波をモロに感じた場面です。
14時過ぎで右の写真です。
遅めのお昼はCAFEのお店で「ビビンバ」をいただきました。
カクテキとたくわんが付いています。


ロビーでミニコンサートをやっていたり、クリスマス衣装を着たお嬢さんが「メリークリスマス!」と、チョコやキャンディを配っていてお客様サービスが盛んです。


トランジットロビーでは、韓国の衣装を展示してあるコーナー「KOREA HOUSE」があります。
珊瑚や翡翠の髪飾りはとてもきれいで魅力的です。
(この時間、夫はマッサージを受けてました。)

ようやく、仁川空港出発20時の飛行機です。
乗り込むとCAの方に「日本人ですか?」とわざわざ声をかけられるほど、回りは広東語と韓国語です。
4時間足らずの飛行で、現地時間23時には香港に入国できました。
ここからが、一か八か。
当初の予定では、香港国際空港からの高速フェリーでマカオに向かうつもりだったのですが、飛行機の時間が変更になってしまい最終便には間に合わないので、別のルートで移動するしかなかったのです。
空港から赤いタクシー(営業エリアの違い)に乗り込んで、高速道路を30分間飛ばして香港フェリーターミナルに着きました。
移動中、香港の夜景の素晴らしさを実感できました。
フェリーターミナル入り口付近の男性にチケットブースを訪ねたら、「付いて来い」と言われ、不安な気持ちがもぞもぞと。
数十メートル離れた場所で、男性二人が一番早いチケットを少し安く売ってくれました。
いわゆる「ダフ屋」ですね。
出境審査もそこそこに、無事に乗船できました。
佐渡汽船フェリーとは規模が違う!24時間営業しています。
審査も簡単で、マカオに入境です。
船の窓から見えていたカジノの町ならではの
派手なネオンにようやくウキウキしてきました。
写真は車中から撮ったホテルリスボアの
鳥かごのような建物です。

MGMグランドマカオにチェックインして
入室が現地時間の夜中2時前。
長い1日でした。
ビールを飲んでお休みなさい。
2008.11.20
マカオは快晴。最高気温20℃、湿度48%の予報です。
下着は夏物、長襦袢は単、着物は袷を用意しました。
本場ではない黄八丈紬に博多半幅紋織り帯です。

まずはホテルの中で食事。時間的には昼食ですね。
中華粥をいただきましたが、これは小さな牡蠣がいっぱい入っています。
ちょっと薬膳の香りで、味は薄め。おいしかったので完食です。
日本円で500円くらい。
きれいなゆったりとしたレストランで、お得!



ホテルの中を撮ってみました。
ここでホテルの部屋を紹介です。
MGMグランド・マカオの外観です。


部屋の中です。

まずはタクシーで「マカオタワー」へ向かいます。
高速エレベーターで58階まで昇りました。


マカオタワー
タクシーの中から撮ってみました。
展望フロアは一部ガラス張りになっていて、地面を走る車が丸見えです。
高所恐怖症の方は、きっと脂汗でしょう。


更に上の61階では、バンジージャンプや、空中散歩をやっています。
すごい順番待ちです。
58階からの夕方です。
シルク・ド・ソレイユのショー「ZAIA」を観るため、ヴェネチアンホテルまで向かいます。
ホテルはとにかく大きい!広い!
ヴェネチアンホテルの
天井の絵です。
「ZAIA」はまだまだ完成していませんが
アーティスト達の
一生懸命さを感じます。
今後が楽しみですね。




宿泊ホテルに戻りました。
ワインとお肉が食べたくて、レストランで遅い夕食です。
“ベン”さんは日本語がわかり、相談にも乗ってくれます。


食事のあとは、またもやカジノのスロットでお遊びです。


2008.11.21
最高気温23℃・湿度54%の予報です。
朝食兼昼食は昨日と同じ中華のお店。
チキンのお粥は米の形がないくらいの重湯ですが、おいしくて◎です。
胃にもやさしくて温まります。
きょうの装いです。
染め大島ですが、花柄は私には珍しいです。
古くて八掛も派手だから着る機会も少ないのですが、海外だからまあいいか。
世界遺産は町全体が登録されています。
ポルトガルを代表する西洋と、中国の町並みが融合された不思議な空間です。
セナド広場
←おもしろい看板のお店を撮りました。
美容院だと思うのですが
「髪型設計」の表現が
おもしろいです。
(クリックで拡大)
セントポール天主堂跡

夕食はMGMホテル内のレストランです。
蟹は上海蟹と思われますが、スパイシーで本当においしかったです。
パスタはペンネで、とってもアルデンテ。
トマトソースが納得です。
ワインは土地柄、あっさりとして喉通りが良いものです。


2008.11.22
今日は帰る日。
早起きして、サンドウィッチ程度を食べたいな、とカフェに行ったらまだ開店していません。
それなら、早めにフェリーに乗って香港空港で食事をしようとチェックアウトしました。
ホテルのタクシー乗り場で待っていても、タクシーはまったく来る様子もありません。
係りの人にタクシーを呼んでもらうようお願いすると、電話はしてくれないって。
でも、ホテルのタクシー(HKD70)ならOK.。もちろん、お願いして5人乗りのワンボックスカーでフェリーターミナルに向います。
チケットブースで、予約券を見せると10時予約ですが、8時15分に手続きしてくれました。(現在8時3分)
簡単な税関を通って、1番遠い乗り場までダッシュ!
(税関では夫の出国カードが見つからずに手間取りました。)
フェリーはゲートを閉じていたのに、座席まで案内してくれたおじさん、改札口まで連れて行ってくれたチケットブースのお嬢さん、あと数分しかないのに早い便のチケットを薦めてくれた窓口のお兄さん。皆さんのおかげでこうして香港空港でのんびりしています。
多謝。
マカオから香港空港ターミナルへの
ターボジェット
香港空港でいただいた
マンゴージュース
サンドウィッチ
甘いパン


香港ーソウル便はけっこう大きい飛行機ですが満席です。
フェリーの中でもそうなのですが、大声の中国語で会話している人が多いです。
夫いわく、広い大陸に住む人は大きな声じゃないと届かないから
会話も大きくなるんだろう・・・と。

ビビンバです
仁川空港での乗り換え時間は50分くらい。
キムチを買う暇もなく、ソウルー新潟便に乗り換えです。
帰りは1時間半ほどで着いてしまいます。
新潟は雨。
8時半には我が家に到着しました。

シチューです

きもの姿への反応
とにかく、すごい!
昨年行ったラスベガスの時とは、まったく異なります。
ホテルの従業員、ショップの店員さん達が遠慮することや躊躇することなく、じっーと注視します。
テーブルゲーム中のディーラーとお客さんも、カードの手を止めて目で追うのです。
前から、後から、横からも、通りの反対側からでも視線を感じます。
まれに「キレイデス」「カワイイデス」と観光地のお兄さんやお姉さんが言ってくれますが、「キモノ」という単語は出てきません。
マカオ内では1回も耳にしませんでした。
おそらく漠然と知ってはいるのでしょうが、生まれて初めて着物姿を目にした人も多いのでしょう。
また、「マナー」という意味では好奇心や興味を隠そうともせず、見たいものを見る!と感じました。
現地では老若男女を問わず、たぶん人並み以上に親切に接していただけたと思われます。
もしまたマカオに行くことがあったら、その時にはもう少し「キモノ」の認知度が上がっていることを期待します。

個人的には次のアニバーサリー旅行は5年後!?



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