| 政務調査費の住民監査請求に関する共産党の釈明と、これに対する当会の見解について |
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政務調査費の住民監査請求に対する共産党の釈明
3月22日の共産党の釈明が記者会見で行われ、同党のホームページ上でも掲載されました。
http://homepage3.nifty.com/jcpgma/topikku2/tp_70322o.htm
政務調査費の住民監査請求に関する日本共産党の釈明に対して当会の見解
日本共産党群馬県議団は「市民オンブズマン群馬の「措置請求書」にかんする見解」と題して見解を公表しています。
その中で、同党県議団は、「政務調査活動を狭義に捉えた事実誤認だ」、「わが党に関しては、批判はあたらない」、「条例の使途基準に沿って適切に使用している」、「かねてから他の党派に対しても、会計帳簿、領収書の公表を義務付けるよう繰り返し提言してきた」、「県議と補助職員の共同作業で県民から託された諸活動を実施している」、「県内調査は、県民からの様々な調査要望に対応するため、同一場所に数回調査に赴くなど数多くの調査をおこなったが、要した経費はガソリン代程度の少額のものであったため、記述を簡略にしたに過ぎない」などとし、監査請求の内容について「理由にもならない理由をあげて、 あたかもすべての政務調査費が不当に使われたかのようにいう請求人らの主張は、わが県議団に関しては、まったくの暴論である」と強い調子で反論しています。
しかし、この共産党の見解には誤っている点があります。当会からの問題点・要望を含め以下の３点を見解とします。
- 市民オンブズマン群馬として監査請求をしたのではありません。監査請求についての費用負担を含め、小川氏・杉山氏両名の活動によるものです。日本共産党群馬県議団がオンブズマン群馬の措置請求としたうえで反論している部分は誤りです。
- 政務調査費の制度趣旨は、議員の政務調査活動に資するだけでなく、その支出の透明性を確保しようとする点もあります。そして、県民は情報公開請求によって収支報告書を見ることしか術がないのですから、それだけで使途が解る程度の記載が必要です。当会としては、疑義を持たれるような「おざなり」の記述しかしなかった点にこそ問題があると考えます。
- 政務調査費が不当に使われているというのが疑義であったとしても、それを晴らすことなど簡単なはずです。ホームページ上で、詳細な使途やすべての領収書を公開すれば良いのです。当会としては、同党が議会内で「会計帳簿、領収書の公表を義務付けるよう繰り返し提言する」だけでなく、独自にでも詳細な使途やすべての領収書を県民に向け公開されることを強く期待します。
ここで当会会員でもある請求人の２人からコメントが寄せられていますので紹介します。
条例上個別の政務調査活動と人件費は一対一対応が必要とはされていないので、「当月に調査研究をしていないなら、当月分の調査研究を補助する人件費も不要である」と指摘した点については誤りであったと思う。ただし、措置請求の目的は政務調査費の透明性を確保させることにあり、請求の対象はあくまでも全額であるので、この部分だけを撤回することはせずに、この点を含め監査委員の判断に委ねたい。
沼田市 杉山弘一
市民オンブズマン群馬が３月に実施した
アンケート調査結果
によると「領収書を公開することについは？」に対して、現職を含む殆どの候補者が必要と応えています。否定する意見はひとつもありませんでした。無論、共産党の候補者も含めて。そうだとしたら、過去の使途、領収書を公開できない理由はどこにもありません。（ただし、私的流用や目的外使用を除いては･･･）
我々は以前より、さまざまな情報を解析した上で、政務調査費の使途について疑惑を向けています。しかし、現職の議員であれば疑惑を晴らすことなど簡単なはずです。なぜなら、所属する会派のホームページで使途や領収書を公表すればいいのですから。そのために政務調査費を使うことだって可能なのです。そうすれば、選挙前に、監査を待たずに疑惑を晴らすことさえできたわけです。
しかし、どの会派も使途や領収書を公開しないまま、選挙戦が始まり、そして終わりました。領収書の公開が必要だという公約を選挙前に果たしてしまうチャンスでもあったと思うのですが、残念でなりません。
共産党県議団の場合、県議選の開始前に、わざわざこのような釈明の記者会見を行いホームページに監査請求に対しての反論の見解を載せた真意は分かりませんが、理屈よりもまずホームページ上で、詳細な使途やすべての領収書を率先して公開すれば、県民に理解してもらえたに違いありません。監査請求に対して、同党がきちんと領収書の開示を以って、使途基準を守っていることを群馬県監査委員に説明するのかどうか、引き続き注目していきたいと存じます。
安中市 小川賢
参考：日本共産党群馬県委員会のホームページは、こちら
http://homepage3.nifty.com/jcpgma/です。
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