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市民オンブズマン群馬・設立趣意
 情報公開は、今、大きなうねりを伴いながら、新しい市民意識を形成しつつあります。
今や情報公開は、国に先んじて、都道府県のすべてに制度化され、230を超える全国
市町村でも条例化されている状況です。これを活用しながら、いわゆる官官接待と言わ
れるもの、カラ出張、裏金作り等の不正・不当行為の実態をあばき、行政へ反省を促し、
納税者への責任を追及する市民オンブズマンの活動が全国各地で展開され、多大の成果
を挙げているところであります。情報公開訴訟においても、注目すべき司法判断が示さ
れ、行政がしかるべき対応に迫られる等、動きは活発化しております。

 群馬においても、有志が集い、「群馬オンブズマン準備会」を組織し、「全国市民オ
ンブズマン連絡会議」と緊密な連絡をとりながら、本県公文書開示条例に基づく行政情
報の公開を求め、自治体内部の不正・不当な行為の監視とその是正を目的とした幅広い
活動を展開して参りました。

 このような状況を背景として、いよいよ「市民オンブズマン群馬」を正式に発足させ、
より広い住民の支持基盤を整え、全国各地の市民オンブズマンと緊密なネットワークを
作りながら、いっそう活発で効果的な活動を開始する機が熟したといえます。

 本会は、「地方公共団体等の不正・不当な行為の監視と是正」を目的とする市民団体
ですが、この目的達成のために、調査、各種申し立て、訴訟提起等を行うだけでなく、
県内各自治体に対し、情報公開条例の制定を促し、また国民の「知る権利」を保障する
適切な国の情報公開法の制定に向けての研究会、意見報告会を開くなど、幅の広い活動
を行おうとするものです。そして、住民が地域の行政を自分たちのものとして理解し、
積極的に参加していくことができる基盤を準備していきたいと願っております。

 最後に、市民こそが国や自治体行政の担い手であるという理念に基づき、市民の一人
一人がオンブズマンであることを広く訴えていきたいと思います。多くの市民の賛同を
期待いたします。

                              1996.8.31
                                  発足者一同



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