市民オンブズマン群馬 2005年7月17日(日)例会報告
場所:鈴木学習塾下細井教室
時間:午後2時から4時30分
参加者:11名
例会内容:
八ツ場ダム問題(全県)
1月末に原告団で第1回口頭弁論で提訴内容を陳述。4月15日の2回目は県側が反対陳
述で却下、却下を連呼。7月15日の3回目の公判では県側から県の財務処理の要請の形
で提訴は当てはまらないとして却下を主張。これに対して原告の弁護士が内容を聞き
質して簡単に却下できないという方向が出てきた。本論は、八ツ場ダムの百害あって
一利なしの計画阻止に向けて、その本質論の内容に入る段階にある。次回は9月16
日。8名の原告団と弁護士とで7月15日(金)の3回目の公判のための原告団会議
を開催した。現地視察を9月5日に予定。(八ツ場ダム関連の橋梁入札は落札率がな
んと99.5%。官製談合の典型。こちらも攻めてはどうか、との補足説明あり)
高崎市役所の不祥事のその後(高崎市)
昨年のオンブズマン総会で、高崎市ギャラリーを巡る問題が報告された。この件で
関係組織の中で、トップと話した経過がある、2月に犯人が逮捕され賠償も済んだ
が、この件を巡る議会の資料をA3で50枚コピーを入手した。これを読むと議会は行
政とのボールの投げ合いで幕引きとなっている。この事件発覚の1年前に同じ高崎市
役所の水道局で不祥事があったが、そのときはすでに今回の事件がスタートしてい
た。結果として再発を許している。4月に各委員が改選になり、新メンバーと話すべ
きか、旧メンバーの方が詳しいのか、来週議会事務局に行って本件の話しをする予
定。議会では事件調査の50万円と特別計上している。議員にはすでに政務調査費が支
払われているのに、二重取りだ。(高崎市議の政務調査費は年間100万円。前橋市議
は72万円、県議の場合360万円との補足説明あり)
庁舎用地買収問題(北橘村)
村役場の現在の庁舎建設用地買収に絡み、村が違法な分割返済を行ったため、同村
と地開発公社に未返済分約3億6000万円の一括払い等を求めたが6月17日に門前払
い判決。
城山荘再改修問題(北橘村)
一旦広域で廃止が決まり5千万円の予算が付いたにもかかわらず、同村で再度改修
して使用するというので、監査請求をしたが昨日「問題ない」として却下通知が来
た。談合報道があったが、結局、業者の入れ替えなしで入札を強行。同建物は昨年1
月に設計業務委託をしたが、築30年だが耐震補強診断を設計段階に受けるという判
定が県の建設診断センターから出されていたにも係らず、発注された。この設計費に
ついても監査請求中。渋川市との合併前に北橘村が、他の自治体の合意を得ないま
ま、駆け込みで借金し、ツケは新市に押し付けるつもり。
ムダな公共施設(渋川市及び全県)
不要な美術館への公金差止訴訟中。初めて訴訟してみたが、相手が来ないうちに僅
か5分で終るわ、勝手に弁護士を追加してくるわで、裁判所に言うと「ハイわかりま
した」というだけ。裁判がこれほどいい加減とは思わなかった。昆虫の森は80億円も
かけているのに、保育所への補助金がゼロになった。80億円あれば80箇所保育所がで
きる。(昆虫の森は年間3億1500万円の維持費と、県の職員が10数人天下る。この施
設も地域総合整備事業債の一環で平成19年度までムダ施設が作られてゆく、との補足
説明あり)
行政訴訟の実態(前橋市)
初めて、定例会に参加させていただいた。行政相手に裁判をしているが、行政訴訟
での裁判がいい加減なので呆れている。とくに口頭弁論で話したことが裁判記録でわ
からない。書類だけで裁判を審査している実態もひどい。今後ともよろしく。
警察不正経理問題(全県)
7月2、3日に関係者15名が集いこの問題で討議した。さっそく宮城で報償費の支払
をストップ。仙台では8月3日に警察問題シンポジウム開催予定。群馬県警の報償費問
題を朝日新聞が116日に報道。道警では10億円返還。マスコミでも、7月23日版週刊現
代、月刊現代、7月1日版週刊金曜日などが報道。各地で成果が上がっているが、警察
庁は「地域の問題だ」として幕引きを画策している。すべて本庁の指示で裏金作りを
全国的にやっていることが市民にバレると都合が悪いためだ。裏金問題のみならず、
交通違反でっち上げ問題で、ノルマの横行についてもマスコミが関心を持っている。
今後、週刊「創」8月号、週刊プレイボーイなどで特集記事を連載予定。空き交番問
題にしても、交通事故に交番駐在が駆けつけるシステム。9月2日(金)午後4時から
国家賠償裁判、ネコババ事件、懲戒免職取消事件の3件の裁判が前橋地検で予定。9
月7日(水)午後2時から県庁で人事委員会。前回6月17日の公判と6月30日の人事委員
会では傍聴者多く立見まで出た。他県から来た弁護士らは、裁判所が立見も許可した
のかと驚いていた。次回も時間のつく会員はぜひ傍聴に足を運ばれたい。
(警察は決算報告書をだしているのか?との質問に、昨年の全国一斉の開示請求
で、群馬県のみ黒塗りだったこと、報償費の支給割合は国費の方が県費より多額なこ
となど補足説明あり)
(また、上毛新聞に交通取締り場所が掲載されているが信憑性は?との質問につい
て、警察では前月の25日までに取り締まり計画を出すこと、各地の取り締まり場所は
まるっきりウソではないが、掲載場所には「等」と書いてあるので、そこで逃げてい
ること、従ってウソではないがホントでもないことなど補足説明あり)
土地の騙し取り問題等(太田)
7月19日(火)午後3時から、タクシー会社社長を相手取った不法解雇事件の証
人尋問を予定。全然審査もせずに一審判決を出した前橋地裁に、控訴審で高裁の村上
裁判長もさすがに呆れて差し戻した。ようやく証人尋問が実現。本人訴訟では極めて
異例。5分で書類のやり取りで終る通常の裁判と異なり、証人尋問は裁判の流れがよ
く判る。ぜひ傍聴して証人尋問の様子を体験されたい。この他、8月22日にも別件で
裁判官が桐生市議を証人尋問する予定。
市政モニター制度など(藤岡市・高崎市)
藤岡市政モニター制度は「住民と一緒に地域に密着して住民の声を積極的に聴く」
との趣旨だが、14名のモニターのうち、地区推薦8人、公募3人、団体推薦3人から構
成。高崎市政モニターは20人で半数が公募。疑問なのは、毎年メンバーを総入れ替え
すること。せっかく市政に詳しくなったのだから、改選は半数程度にすべきだ。藤岡
市では国保請求が来たが対前年比3倍! 平等割、固定資産税評価などがコロコロ変
わる。高崎市の予算書を見ると委託料が13%にも上っている。市の業務を大量に外注
しており市職員業務の見直しが必要。藤岡市では前橋在住の元警察署長が助役に就
任。群馬県で初。6月25日(土)に読売全国版に内閣府政府広報が「日本の21世紀ビ
ジョン」と銘打って、「人口が始まり、団塊の世代が定年を迎える前のこの1〜2年
のうちに改革への道を選択しなければ、日本は衰退の道へと向かいます」として、
「小さくて効率的な政府へ。個人が地域が主体的、自立的に活動でき、企業やNPO
が幅場広い分野でそれぞれの可能性を高めつつ「公」の活動を狙う「奉私奉公」社会
へ」と大々的に宣言した。これは政府の責任放棄ではないか。
廃棄物処分場違法手続問題(安中)
7月6日に東京高裁で処分場設置許可無効確認控訴事件の第1回口頭弁論があった。
驚いたことに住民が前橋地裁に提出した膨大な書証が、弁論終結後に提出されたとし
て、控訴審で陳述扱いとなった。法廷ではこの他、控訴理由書、答弁書、控訴人準備
書面が陳述されたが、裁判長はすかさず「これで弁論を終結。判決は9月7日(水)午後
1時15分」と宣言。はじめからデキレース。もし控訴しなければ膨大な書証は紙屑
だった。ところが7月7日に知事から「本件処分当時の廃棄物処理法」ではなく「本件
申請当時の廃棄物処理法」と、答弁書の準備書面の内容訂正の準備書面が出てきた。
弁論終結後の被控訴人(知事)からの準備書面の取り扱いについて高裁に疑義を申し
立てたが、どうなることやら。この他、物故者の土地境界確定書の偽造問題で、県職
員を告訴・告発した事件の、警察や検察の驚くべき対応について報告あり。
事務局から報告事項
1)市民オンブズマン第12回全国大会
9月10日(土)〜11日(日)に大分県別府市で開催。情報公開の拡大がテーマ。全体会
では警察問題で現職警察官らが後援予定。当会からの参加予定は樋口弁護士、大河
原、小川代表(検討中)、鈴木事務局長。その他希望者は事務局まで。
2)県議海外視察問題
6月22日(水)に、県議海外視察問題で県議会議長と議員全員への申し入れならびに
アンケートを提出した結果、7月7日期限までに僅か4名の回答。また、関連して平成
17年5月議会中の特別委員会の会議記録を開示請求したところ不存在決定となり7月13
日に異議申立てを行ったことなど報告あり。
3)緊急提案
群馬大学医学部合格取消問題、県立高校不祥事、榛東村・太田市選挙無効問題につ
いて、フォローしてはどうかとの動議あり検討中。
4)納涼会
7月1日(金)〜2日(土)に杉山副代表のペンションで納涼会を開催、会員ら13名が集
い、夜遅くまで歓談し、親睦を深め合ったことが報告された。次回は秋に開催してほ
しいとの声あり。
5)定例会と総会
次回定例会は8月21日(日)、9月定例会は9月18日(日)、総会は9月25日(日)予定。