市民オンブズマン群馬 2005年6月19日(日)例会報告
場所:鈴木学習塾下細井教室
時間:午後2時から4時30分
参加者:8名
例会内容:
八ツ場ダム問題(全県)
先日、8名の原告団と弁護士とで7月15日(金)の3回目の公判のための原告団会
議を開催した。現地視察を9月に予定。
赤石裁判(全県)
10年間係争してきたが、先日最高裁で却下の判決が出た。その後、支援団の解散総
会を行ったが120〜150名参加者があり盛会だった。この裁判では原告は一名
だったが、事務局の体制がしっかりしており支援する会は1500人規模に上った。
このような社会問題の裁判は、傍聴者の数が裁判所への圧力として有効であり、敗訴
しても継続することに意義があり、このエネルギーを八ツ場ダム問題に継承したい。
警察不正経理問題(全県)
国家賠償裁判、ネコババ事件、懲戒免職取消事件の3件の裁判が6月17日(金)に
開かれた。警察側は中身に入りたがらない様子がありあり。もし訴訟事由の内容に立
ち入ると現職警察官を証人喚問せざるをえなくなるので、何としてもそれを避けたい
とする思惑あり。原告を門前払いするための常套手段といえる。それでも東條裁判長
は「入口でいてもしょうがない」として警察側に求釈明を指揮した。その理由とし
て、主要新聞ならともかく雑誌のフライデーなどは衆人に周知させるためのメディア
として疑問があるというもの。同日午後5時から弁護士会館で記者会見を行い、愛媛
県の現職警察官の仙波氏やその支援者、北海道から元警察官の斎藤氏も駆けつけた。
その中で判明したことは、群馬県のマスコミの対応の酷さ。愛媛新聞は警察問題につ
いて特集を20回も組んで、県庁記者クラブから締め出しを食らっているが、それに
もめげず警察の不正に立ち向かっている。群馬県の上毛新聞の消極性が浮き彫りと
なった。大河原氏も仙波氏も当初は短期間で出世した優秀な警察官。こうしたノン
キャリの警察官2万5千人を、5百人のキャリアが牛耳っているという。このほか、
ノルマ主義の交通取締りの実態、検挙率を上げるためのねつ造のからくり、無実の罪
で市民にウソの自白を強要させても無反省、など警察の実情が報告された。なお、6
月30日に群馬県庁で大河原氏の不当解職に対する人事委員会が開催予定。また本件
の次回公判は9月2日(金)午後4時から前橋地裁。
北橘村の庁舎用地買収問題(渋川)
6月17日に門前払い判決で住民敗訴。実際に訴えの内容には踏み込まずに幕引き去
れた。証拠収集のための嘱託送付も却下。それでも原告住民で調査したところ、地権
者に役場から支払った金について帳簿との乖離があり使途不明金の存在が新たに発
覚。この件は別途追及予定。
北橘村の城山荘再改修問題(渋川)
一旦広域で廃止が決まり5千万円の予算が付いたにもかかわらず、同村で再度改修し
て使用するため業者の入札を実施した。事前談合の噂がたち、読売、産経、上毛など
に内部告発があり、情報通りの業者が落札したが、なぜか上毛新聞は報道せず。しか
し議会ではひともめしたものの賛成多数で契約してしまった。発注段階で工事差止請
求を同村に対して提出。また同建物は昨年1月に設計業務委託をしたが、築30年だ
が耐震補強診断を設計段階に受けるという判定が県の建設診断センターから出されて
いたにも係らず、発注したことにも違法性あり、現在対応検討中。こうした2億2千
万円の無駄金は市町村合併により、新生の渋川市が背負うことになる。
県内各自治体の施設の無駄遣いツアー提案(全県)
県内施設の無駄な例を調査し、報告書にまとめて、それらを実際に見て回るツアーの
企画提案が前回の例会で出された。今回、調査票の様式案を作成。各地の主な会員に
配布して9月の総会時に発表し、マスコミにも公表してツアーを開催する予定。これ
に関連して、TVで毎日曜日午後1時から放映している「噂の東京マガジン」で80
億円かけた昆虫の森について、44億が施設に費消され、この中の観察館は、沖縄の
西表島の自然を再現して、同島に棲むチョウを放つという本末転倒の施設。先日オン
ブズマン会員らが取材に協力したので近々放映される見通し。なお、これ以外にも、
県内各地でふるさと創生1億円事業による無駄遣い例がたくさんある。
介護保険問題(高崎)
高崎市が施設入所者とサポート家族、それに施設運営者にアンケートをした。内容
は、入所後、介護度が上がったと思うか、というもので、アンケートを出した400
名のうち、50%強は現状維持、40%強はよくなった、または特段よくなった、そ
して悪くなったという比率はゼロ%と言う結果がでたという。しかし、これは施設の
運営者だけのアンケート結果であり、本来、家族の人に対してもアンケートを出すべ
き。結果の認識が甘い、との報告あり。
工事による移植ケヤキの枯死問題(高崎)
自宅近隣の場尾バス沿いに60本のケヤキを移植した。もともと地下電話線等埋設工
事で邪魔になったため、移植したもの。この件で1年半前に土木事務所に移植の事実
について書面で出したが、最近、枯死したケヤキが45本になり、土木事務所にその
事実を再び伝えたところ、突然切り倒された。金をかけて移設して、杜撰な管理で枯
死させても、その責任を行政は誰もとらない。税金の無駄使いの典型の一例。
土地の騙し取り問題等(太田)
太田の会員が4年3ヶ月係争している問題。課税処分の取消しで、異議申立てや審査
請求を行ったがいずれも却下。差押え処分で、取下書を出したところ、これが税務署
の都合のよいように解釈された文書として裁判で利用された。同会員はこのほか、
「知らないうちに税金が安くなる」と県に言われて10万円節税するつもりが、不動
産減額取得書に署名押印したが、それがまったくの県側のでっち上げ文書であること
が情報開示で入手した文書から発覚。また、市議に暴行された件で、虚偽告訴を理由
に訴えたが、検察は不起訴とした。そこで訴訟に持ち込んだ。8月22日に裁判官が
市議を証人尋問する予定。通常のつまらない公判よりよほどスリリングな応酬が見ら
れるのでぜひ傍聴願いたい。
廃棄物処分場違法手続問題(安中)
物故者の名前を勝手に使った境界確定手続に関連して、境界立会に参加した群馬県や
安中市の職員が境界確定手続が成立したとする虚偽の出張報告書(復命書)を書いた
として会員が、行政職員を告発した事件で、安中署が6月12日に告発者に口頭で不
送検を言い渡した。それとタイミングを合わせるかのように、17日付けで県警捜査
二課告訴係から、告発書を郵送で送り返された。何としても行政犯罪として認めたく
ない警察の慌てぶりが伺える。また、この処分場工事は大林組が施工しているが、そ
の現場事務所が畑に建設されたので、地元住民が行政に疑問を呈したところ、さっそ
く農地転用申請が大林組から出され、地元住民にはなにも連絡せずに、大林組に転用
許可をすぐ出したり、処分場のすぐ下流で水田耕作する水利権者の反対を無視して造
成工事を始めたため、赤水が出たが、その責任を業者も行政も認めようとしないた
め、水利権妨害罪で行政と業者を告発したところ、告発書の出し方にイチャモンがつ
いた。違法手続をしてまで、処分場を作らせたい行政の思惑について解説。
その他、6月22日(水)午前10時30分から、酒盛り宴会事件に関連して県議会
議長と議員全員への申し入れならびにアンケートを提出し、11時に記者会見予定。
7月19日(火)午後3時から、太田の会員によるタクシー会社社長の不法解雇事件
の証人尋問あり傍聴要請あり。
市民オンブズマン群馬の総会は9月下旬開催予定。