八ッ場ダムとは、榛名山の北西に位置する吾妻渓谷をつぶして建造されるダムの事です。
群馬の山間部に作られようとしているこのダムに、壮大な無駄がつまっているとはなかなか気が付きません。
しかしこれは、現在の情勢では全くと言っていいほど必要の無い建造物です。
さらには、建設後の高い維持費、自然に対する大きな負荷、地域住民の意向を無視した保障など
建設後にも大きな問題を残すことは目に見えています。
これらを明らかにし、皆が理解することによって
まだ始まっていない本体工事を中止させることができるのです。
これは、群馬県民のみの話ではありません。
東京・埼玉・千葉・栃木の人々にも多大な負担をかけるものです。
市民オンブズマン群馬で割り出したその総工費は、実に2兆円を超えるものです。
ちょうど諫早湾の工事規模だと考えれば、その大きさがわかると思います。
それが関東近辺すべての人の水道料金に跳ね返ってくるのです。
一人でも多くの人にこのことを知ってもらいたいと思います。
●なぜ無駄なのか?
○甘い建設費予算の見積もり、すでに予算は膨らんでいる
(20年前の建設費をいまだに掲げる国土交通省は、物価の計算もできないほど抜けているのか??)
・ダム建設計画発足は50年前
(半世紀を経てもまだ建設されていないダムに、これ以上お金をつぎ込める余裕はどこにも無い)
・付帯工事を含めた私達の試算は2兆円
(すでに道路や橋などの付帯工事にお金を使っているのに、ダム建設予算はさらにこれから)
・上流に存在する多くの地すべり地帯
(もろく崩れやすい土地を固める工事費用は後から発生)
・強酸性の水を中性にするための維持費も大変
(すぐ上流の小さいな品木ダムでさえ10トントラック6台分の石灰を投入の事実)
○いったい何のためのダムなのか?誰のためのダムなのか?
(最初は水需要のため、次第に災害防止のため、最後にはダムができなきゃ補償しないの脅しまで)
・水需要ひっ迫の大ウソ
(一度作ったら修正されない、バブル全盛時の水需要予測)
・大災害発生時にすでにダムは埋まっている
(100年に一度の大災害に50年しかもたないダムで何ができる?ダムによる2次災害の恐れも)
・解決しなければならない住民の補償問題
(今の法律では、ダムができなければ補償はできない。法律改正の要請中)
○吾妻渓谷が、自然のダムの働きをしている
(自然が災害を予防する。諸外国では自然の働きを再評価、ダム撤去の英断)
○渓谷の自然美は貴重な財産、絶滅危惧種の住まいを守るためにも
(九州の耶馬溪とならび称される日本の美しい渓谷は、ダムができると木々に埋もれてただの谷になる)
○かけがえのない地球環境を守るために
(何億年もかけた地球の自然循環の仕組みを大切に、それは私たち人間のためでもある)
●市民オンブズマン群馬による今までの活動と経緯
○藤岡市長へ公開質問状の提出
○藤岡市は、回答の無いままダムへの建設金支出継続
○石原都知事への公開質問状
○ダムへの予算が細分化され、1ヶ月かかっても都からの支出金割り出せず
○堂本千葉県知事への公開質問状
○回答待ち
●第5回定期総会での久慈さんからの提案
○東京、群馬、埼玉、千葉、茨城、栃木の各知事への要望書案
○小泉内閣総理大臣、塩川財務大臣への要望書案
今後さらに詳しい情報を載せていきます。
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