市民オンブズマン群馬 2025年5月17日(土)例会報告
場所:鈴木学習塾下細井教室
時間:午後2時から6時
参加者:10名

<例会内容>
〇太田市の物産交流施設を巡る公金不正支出問題
 当会支援中の昨年10月30日提訴住民訴訟の第2回口頭弁論が5月16日に開かれ、4月13日の太田市長選で清水・前市長を破った穂積昌信・新市長が引き続き争う姿勢を表明。
 次回からWEBによる弁論準備で法廷非公開。先行き不透明か。

○桐生市の生活保護不正受給問題
 昨年3月提出した当会の告発状を県警の指示に基づき修正のうえ、ようやく5月2日に正式受理。
 今後の展開が注目される。関連して、桐生市が県警本部に警察OBを生活保護会計年度任用職員として紹介依頼してきた実態を検証すべく情報開示請求中。

○前橋市営住宅団地の駐車場管理問題
 前橋市が県住宅供給公社を通じて任命した団地兼駐車場管理人が15年間に亘り恣意的に駐車場を割り振りしている問題を市・県公社に指摘中。
 早急に当該管理人を後退させ、駐車場管理ルール正常化を住民が昨年春に申し入れたもの依然として不発の為、昨年末以来、当会を交えて協議中なるも依然として市・県公社は検討中を表明。

○桐生市の障害者福祉問題
 生活保護の社会福祉の問題に加え、障害者福祉の分野でも問題事例を抱えている事情が判明。
 今後、当会としても支援に向けた体制をとる予定。

○桐生市消防局の消防デジタル談合問題
 本来契約額の20%が談合による不正違約金として受け取れるのに、桐生市は裁判せずに賠償金額6800万円(契約額の6.57%)での和解を3月17日に市議会で議決。
 和解の判断過程を検証すべく開示請求中。館林地区消防組合も和解に向けた動きを見せており、当会が動静を注視。

○藤岡市の体育館改修工事を巡る官製談合問題など
 4月13日に県警が官製談合防止法違反で、塚本英夫・副市長らを逮捕した件で、平成24年から市内民有林を巡り県・市・森林組合が結託した悪質な補助金騙取の実態を追及してきた当会が
 「行政の腐敗体質が露呈された」として、先日、市に説明を求める面談を申し入れたところ、「事件対応で多忙」を理由に拒否。

○安中市政に関する諸問題
 ちょうど30年前の平成7年5月18日に市役所内部で発覚した市土地開発公社が舞台の51億円巨額詐欺横領事件。
 「元職員の単独犯行だ」として幕引きした安中市政の無責任体質。昨年春に公用車を車検・保険切れのまま、2か月乗り回していた件でも、
 何ら処分のないまま幕引きしたため、5月に当会の告発状を警察が受理し8月に書類送致したが、前橋地検が12月に嫌疑不十分で不起訴処分。
 証拠が揃っているのに嫌疑不十分は納得できないため、今年3月末に検察審査会に審査請求を提出し受理。公務員の治外法権の実態是正なるか。

○高専に関する諸問題
 自死率が通常の高校・短大・大学に比べて2倍多い高専では、組織的なアカハラ体質とそれに付随する諸課題が指摘される。
 改善を図るべく、当会は県内に留まらず、関東・中部・東海地方への出張調査実績あり。
 引き続き諸課題に取り組み、調査範囲を東北地方にも拡げた視察計画を検討中。

○渋川市政に関する諸問題
 大同特殊鋼のフッ素入り有害スラグの不法投棄への市対応の異常性を端緒に、さまざまな問題がてんこ盛りの渋川市政。
 現在、交通指導員兼務市議への条例違反の給与支払事件(5月21日控訴審)、
 令和6年度365億円予算議決無し専決処分事件(控訴中)、
 フードロス自販機契約不公平事件(特定事業者独占)、
 市長後継指名大予言(副市長指名)事件の波紋など話題沸騰中。

○その他
 ・日本年金機構への開示請求手数料前払に伴う銀行振込手数料問題(審査請求中)
 ・ゴミステーション管理ルール杜撰問題(審査請求中)
 ・入札金額内訳情報不開示問題(審査請求中)
 ・2項道路拡張整備に係る問題
 など。

次回例会は、6月14日(土)14:00からとなります。