第1回 2010年6月27日 講師:京都外国語大学日本語学科教授 中川良雄先生      
5回シリーズの前半講義「初級を教える」の第1回目が終わりました。
社会人になると「お勉強」としての講義をじっと受ける機会も少なくなり、 “2時間寝ずに耐えられるかなぁ”と心配・・・には全く及びませんでした。
 のっけからつかみはOK。中川先生ご自身が「大好きなんです」というジョークの 他、おすもうさんは日本語が上手なのはなぜか、清水寺のお土産屋のおばちゃんの話 目の見えない方の集まるお寺の言い伝え等の興味深いエピソード話を元に、日本語を 教えること、その根本は?大切なことは?ということへ話がつながっていき、 「全ての言葉や講義が頭の中にすんなりと入っていく不思議な講義でした。とても楽しかったです」
「ユーモアもあり、示唆に富んだ学ぶことの多い講義で良かった」 「話がわかりやすくて勉強になった」と、受講者からも好評でした。

さて、ここで質問です
?●
 学習者には、もや〜っと霧のかかったあいまいな状態にしておくこと。なぜなら・・・
?● どこでも使える日本語を教えること。それには、○○形と、標準△△を教えること。
?● その日の授業の中で一番重要なのは「まとめ」。「まとめ」を決めて授業を組み立てる。「まとめ」とは・・・
?● 「え!?」「ちがうよ!」などの相槌の場面設定は大事。それには、授業の中で学習者同士の・・・      

日本語文法とは…カードで実演中

続く回答はわかりますか? 本日の講義で私が印象に残ったことです。(いじわるしてすみません。続きは受講者に聞いてみてくださいね)「非常に盛りだくさんで、しかも使えそうで有用な内容でした」「日本語教育法に引き込まれました。2時間があっという間でした」と声があったように、聞き逃せない内容が2時間の中にぎっしり詰め込まれた講義でした。外部からも7名の参加者があり、経験のない方からは「個々の専門語がわからないものもあった」という感想もありましたが、「日本語教育のみでなく、子育てや部下の教育も同じだと考えさせられました」とも。
職業柄、内容の多いレジメを見て2時間で最後まで行けるのかな…とドキドキしていましたが、さすが大学の先生!授業の組み立ては素晴らしく12時には終了。質問もたくさん出て本当に有意義な研修会でした。      

レポート小春 2010.6.27