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次回のキノ・バラージュのお知らせです。

第78回キノ・バラージュ/3月18日(日曜日)

 ●テーマ: 『モンタージュ再考・2/クレショフ

 1920年代、1930年代のロシアには、モンタージュ派と呼ばれる映画が登場し、斬新

な作品が数多く制作された。エイゼンシュテイン、ヴェルトフ、プドフキンがその代

表的な作家であるが、ロシアで最初に「モンタージュ」という概念を提示したのはク

レショフであった。プドフキンは「クレショフ工房」の生徒であったし、エイゼン

シュテインもクレショフの講義を受けた経験がある。ロシア・アヴァンギャルドの映

画は、クレショフによってはじまったといっても過言ではない。

 今日、クレショフの名前は「クレショフ効果」によって記憶されている。クレショ

フは、フィルムの断片を組み合わせる実験を行い、モンタージュの重要性を証明して

見せた。それは映画の本質を探究する試みであると同時に、映画の新たな可能性を開

く実践でもあった。今回のキノ・バラージュでは、モンタージュ理論の創始者である

クレショフの実験に焦点を当てることによって、モンタージュの果たした役割をあら

ためて検証してみたい。なお、クレショフの作品は入手できないため、ロシア・サイ

レント映画の名作として名高いドヴジェンコの「大地」を参考上映する。(西村智

弘)

 

●参考上映予定:

アレクサンドル・ドヴジェンコ 「大地」(1930)

 

●担  当:西村智弘(現代美術・映像批評)

●日  時:3月18日(日曜日)、PM6:30〜

●会  場:中野区・桃園地域センター 2F

      中野区中央4−57−1   tel:03−3382−5151

(JR中野駅南口下車 中野総合病院裏・徒歩5分)

●参加費:¥500−

●問合わせ: wuemme@f7.dion.ne.jp 

or03−3338−9404(末岡)

 

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