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第83回キノ・バラージュ/8月19日(日曜日)
●テーマ: 『モンタージュ再考4/エイゼンシュテイン(前編)』
「モンタージュ再考」の第4弾としてエイゼンシュテインをとりあげる。エイゼンシ
ュテインは、多くの才能を輩出したロシア・アヴァンギャルド映画のなかでもっとも
大きな存在である。実作と理論において独創的な才能を発揮したエイゼンシュテイン
を1回で紹介するのは無理があるので、2回に分ける予定である。
第1回目となる今回は、初期の代表作である「戦艦ポチョムキン」に焦点を当て、サ
イレント時代のエイゼンシュテインを検証する。
「戦艦ポチョムキン」は、映画史に燦然と輝く古典中の古典である。この作品を見ず
して映画史や映画理論を語ることはできない。しかしまた、この作品のもつモンター
ジュの独自性、実験性には他の追随を許さないところがある。エイゼンシュテインの
要求した過剰な形式主義は、今日において否定的に語られることも多いが、彼ほど映
画の独自性を真摯に追求した映画作家はいない。今回のキノ・バラージュでは、あら
ためて「戦艦ポチョムキン」に注目し、その作品分析をとおして、独自に体系化され
たエイゼンシュテインのモンタージュ理論を読み解いていきたい。(西村智弘)
●参考上映予定:
エイゼンシュテイン 「戦艦ポチョムキン」(1925)
●担 当:西村智弘(美術評論家・映像評論家)
●日 時:8月19日(日曜日)、PM6:30〜
●会 場:中野区・桃園地域センター 2F
中野区中央4−57−1 tel : 03−3382−5151
(JR中野駅南口下車 中野総合病院裏・徒歩5分)
●参加費:¥500−
●問合わせ: wuemme@f7.dion.ne.jp
or03−3338−9404(末岡)