■□■□ KINO BALAZS information □■□■
次回のキノ・バラージュのお知らせです。
第80回キノ・バラージュ/5月20日(日曜日)
●テーマ: 『メタムキン/造形のための映画フィルム』
メタムキンは映画作家クリストフ・オジェ、ザヴィエ・ケレル、音楽家ジェローム
・ノタンジェの3人のグループ。映画フィルムを、多数の映写機を使って映写し、ま
たアナログシンセサイザー等を使った音と共に即興のパフォーマンスを世界中で行っ
ています。6月に初来日し、ICC等で公演、レクチャーを行います。
彼等がパフォーマンスで映写するフィルムは、彼等自身がグルノーブルに設立した
現像所・アトリエMTKで現像、オプチカル処理、化学処理、プリント、が行われてい
ます。彼等が、自身の為の現像所を作った理由は簡単、いわく ”商売の現像所は
我々の厳しい要求に応えられないから!!”
今回のキノ・バラージュでは、メタムキン並びにアトリエMTKの活動の一端を紹介
します。また、彼等もその活動の一翼を担っているヨーロッパ、フランスの自家現像
を中心とした活動、手工業的映画(シネマ・アルチザナル)についても考えてみま
す。そして、彼等の活動を通して、映画フィルムも造形の素材ではないかということ
も考えてみたいと思います。
昨年クリス・ゲーマン氏がカナダの実験映画作品のプログラムを持って来日、上映
と講演を行いました。そこでは、多くの作品が自家現像処理されているのを発見した
のでした。ヨーロッパ、カナダ、そして日本でも、例えば今年のイメージフォーラム
・フェスティバルでは日本の作品の内3人が自家現像の作品を、一人の作家はコラー
ジュしたフィルムを版にしてコンタクト・プリントするという”造形的”映画を出品
していました。フィルムを造形的に扱った作品が同時多発的に出現しているのは、何
でも”簡単”に”手軽”に”自由”に出来るヴィデオやコンピュータでの映像制作へ
の反動でしょうか?(太田曜)
●参考上映予定:
"METAMKINE" in Besancon 1997 (ブザンソンで行われた公演の記録)
"AUTOPORTORAIT(自画像)" 1997 by オリヴィエ・フェシャール(グルノーブル在
住映画作家・アトリエMTKで自家現像したフィルムでの映画作品)
●担 当:太田曜(実験映画作家)
●日 時:5月20日(日曜日)、PM6:30〜
●会 場:中野区・桃園地域センター 2F
中野区中央4−57−1 tel:03−3382−5151
(JR中野駅南口下車 中野総合病院裏・徒歩5分)
●参加費:¥500−
●問合わせ: wuemme@f7.dion.ne.jp or03−3338−9404(末岡)
*METAMKINE homepage ; http://metamkine.free.fr/