武奈ヶ岳は暴風雪

 年末に痛めた傷も回復し、ドクターストップもやっと解けたのでリハビリをかねて友人の「やな坊」と待望の比良へ行って来ました。

【日 時】 1996年2月25日(日)
【山域名】 比良山系
【山 名】 武奈ヶ岳(1214.4メートル)
【ルート】  イン谷口−正面谷−金糞峠−ヨキトウゲ谷−中峠−ワサビ谷−ワサビ峠−西南稜−武奈ヶ岳−イブルキノコバ−八雲ヶ原−北比良峠
【天 候】 曇りのち雪
【地 図】 エアリアマップ「比良山系」
【同行者】 やな坊、どうまん

7:00 自宅出発。
自転車でJR富田駅へ、快速乗り換えの高槻駅でやな坊と合流、京都で湖西線に乗り換える。久しぶりの山なので二人とも上機嫌で、最近手に入れた本「続々展望の山々」のイラストを眺める。コースはいちばんポピュラーな正面谷−西南稜−八雲ヶ原に決定する。比良駅からのバスは満員で数組のスキー組の他はほとんどが登山客。

9:00 イン谷口
出合小屋で大阪の本屋では品切れのエアリアマップを購入、なんと1990年版(^^)。ロングスパッツをつけて比良川沿いに登り始める。5分ほどの正面小屋のあたりでもう、道は雪に覆われる。コースはトレースがきれいに付いていて、歩きやすい。

9:23 大山口
ここで渡渉してダケ道を登ると北比良峠に出るが、スキー場の喧噪を嫌ってか、どのグループも正面谷へ向かう。昔は増水時迂回路の看板から左の山を巻くコースを行ったが最近出来た川沿いのコースを進む。
隠れ滝分岐での会話
「おい、どうする?」
「氷瀑になってたら見たいけど、この気温ならまず無理だなあ」
隠れ滝はパスして左は直登、しばらく行けば青ガレだ。

10:04 青ガレ
先行のパーティがアイゼンを付けているので、我々も装着する。青ガレの大きな岩が雪に埋まって、スキー場のゲデンデの様になっている。これからが本番の登りだ。後ろを振り返ると琵琶湖に沖島が浮かんでいる。かすかに近江富士と讃えられる三上山の秀麗な姿も望まれる。

10:53 金糞峠
金糞峠を越え少し下ると、ヨキトウゲ谷だ。しばらくはアップダウンの少ない快適なコースが続く。難関は丸木橋で、幅20センチ位の橋の上に雪が積もっている(^^;。幸い手すりがあったので何とか通過。渡渉するときは2mほど積もった雪が急に切れ
てているので、ピッケルでしかっり確保してこわごわ降りる。川と分かれて、最後の登りをつめるといよいよ中峠だ。

11:54 中峠
12:14 ワサビ谷
中峠からの下りは柔らかい雪なので、アイゼンが引っかかってかえって速度が落ちる。アイゼンを外したグループに追い越されるが面倒くさいので、そのままにしておく。ワサビ谷で昼食。お隣さんはラーメンを作っている。我々はテルモスのお茶だけ。
「ストーブを持ってくれば良かったなあ」
「どっちが持ってくるんや?」「水は?」
武奈ヶ岳方面から来た人に聞くと、稜線は相当強い風が吹いているらしい。

12:40 ワサビ谷出発
12:55 ワサビ峠
西南稜に出るとすごい風が、季節風と違い北東から吹いてくる。吹雪か地吹雪かわからないが、向かい風がまともに顔に当たる。眼鏡に雪がこびりついて、何にも見えなくなる。仕方がないので眼鏡を取って下を向いて少しずつ進む。地形も何にもわからない。かすかに見える先行者のトレースをたどるだけ。風はだんだん強くなる。

13:40 武奈ヶ岳
何か見覚えのある標識群が、着いた武奈ヶ岳だ。先行者一人。吹雪は今や暴風なみ。かろうじて飛ばされないで立っているのがやっとで、風が痛い。タイガースの優勝記念セールで買ったゴアテックスの帽子が風にさらわれる。
早々に頂上を立ち去る。

13:55 休憩
稜線を少し降りるとさっきの暴風が嘘のように収まる。他のグループの人々もひといき入れている。
「あんな風はじめてや」
「遭難するかと思った」
などと、話は弾む。
イブルキノコバへ向かう途中にミスコース、コヤマノ岳に出る。ここから左に回れば八雲ヶ原に行くので、予定のコースを変更する。どうまんはこのコースは1/2回しか通ったことが無く、ガスで周囲の山が見えないので、多少不安だがトレースもしっか りあるので何とかなると思ったのが間違いの始まり。トレースはだんだん細くなり、右に左に分岐している。行き止まりやら堂々巡りやら、比良で迷うなんて。コンパスと土地勘を頼りに引っ返す。1時間ほどのロスでやっと本来の道へ。

15:24 イブルキノコバ
15:40 八雲小屋
やっと着いた(^^)。早速ビール、350円也。スキー客は意外に少ない。西南稜の風とミスコースのため歩いて降りる気力も時間も残ってないので、ロープウエイとリフトで下山する事にする。
16:10 北比良峠ロープウエイ山頂駅
待ち時間は20〜30分とのこと。以外に早く乗れるので安心する。

午前極楽、午後地獄の今回の比良でしたが、病み上がりの運動不足の身としては、かなりつらかったです。絶対の自信を持っていた比良で迷ったのは良い経験でした。
 
96/02/26(月) 大阪府高槻市  どうまん(VEP04450)

登山紀行のページへ     比良山系紹介のページに

ホームページへ