オケラの褌の締め方


  最初にお断りしますが、このページは、学術的な論文ではありません。 ただオケラが褌について、これまでに見聞きしたり、経験したことを、推測や勝手な解釈と共に列べたものに過ぎませんから、正誤とか、立証とか言われても、困惑します。 このままでは学術的な意味はありませんし、それがこのページの目的でもないことを、お含み置き下さい。
 なお、そのこともあり、リンクはフリーですが、一部であっても無断転載はお断りします。


  その一、 水褌の締め方

  2009年の暮、そろそろ誰かが、現在のオケラの締め方よりも良い締め方を考え付いたかな、と思いながら検索をしてみたけれど、オケラに今の締め方を変えさせるだけの方法は見付からなかった。 それどころか、そもそもオケラの締め方が、ネット上の何処にもないらしいことが判った。
  オケラはこの方法を、五十数年前、大学に入った最初の年の夏、水泳実習に先立って、多くの同期生と共に、元海軍兵学校の教官で、水府流免許皆伝のKM先生から教えられたが、水褌(すいこん)としては、当時の漁師などにとっても、ごく一般的な締め方だったと思われるから、現在でも、何百万人もの人々が知っていても不思議ではない。 だから、何処かに載っている筈と思っていたのに、見付けることが出来なかった。 いや実は、時には、文章でこの方法ではないかと思われるものに出合うこともあったのだが、知っている心算のオケラにすら、不明な点が多く、知らない者にはかなり判り難いと思われた。
  そこでオケラが、ここに写真を付けて載せて置くことにした訳だが、オケラに見付からなかったとは言え、ネット上の総てを当った訳ではないし、実際に当ることは到底出来ないから、何処かに判り易い写真付きで載っているのかも知れない。 もしあるのなら、それが判った時点で、状況に応じて、対応を考える心算。

  (追記: 先日、ふんどし研究会のサイトに紹介されている、前二重六尺褌の交差方法Aが、この締め方であることを知り、写真はないものの、図解入りで判り易いため、このページの役目を譲って、これを削除しようと考えたが、実はあちらがこのページを参考にしたとのことで、逆にあちらからこのページにリンクが張られることになり、このページの記載も、前二重六尺褌の締め方だけではないので、当分このまま、存続させることにした。  2011.10.18.記)

  ここに載せるに当たって、補足説明を幾つか。

  先ず最初に、ここに説明した方法は、上記KM先生直伝の締め方の心算だが、オケラが勝手に理解し、更に年月とともに慣れて来て、違えている部分があるかも知れない。 KM先生も既に亡くなり、監修をして戴くことも出来ず、もし違いがあるのなら、KM先生の名を出すことは失礼に当たる。 それがこの締め方に、オケラの、を冠した所以である。
  また、これは飽く迄も締め方の説明であり、当然ながら、この写真が模範的な締め方と言うわけではない。 これは以下の写真についても同じである。

  この締め方には、いざと言う時に、水中でも簡単に着脱出来るよう、結び目がない。 同じ理由で、後縦褌に前袋からの絡みもない。 濡れると、布同士や肌との摩擦係数が大きくなるから、布の端を左右の横褌にそれぞれ3回絡めるだけでも解けないが、その前提として、全体に、特に横褌を、きつく締めて置くことが絶対に必要である。

  この締め方のポイントは、左横褌からの端が、前袋から股を潜って後縦褌になった端と、みつで交差の上、その先の右横褌に絡められる点にある。 これにより、横回し全体の長さが固定し、腹に力を入れても弛まなくなる。 また、前袋からの端が、みつで横褌と交差の後、左に折れて、左横褌に絡められることにより、みつに対する楔のような働きをして、位置ずれが起きず、褌全体が確りする。

  布の端を横褌に下から絡めるのは、下からの方が、絡めるときに横褌がずれず絡め易いし、仮に締めた後で横褌が下にずれても、弛まないためである。 また、絡め方は、みつの側でぐるぐる巻きにするのではなく、横回しの長さを固定するように、横褌と合わせて一本の縄をなうように、引っ張りながら、間を広げる感じで深く巻くと良い。
  利き手によって、左右を全く逆にしても良いのは、言うまでもない。

  やがて慣れると、自然に身体や手が動くようになる。 そして何時か、腹を引っ込ませたり、前褌を上げて締めて、前に垂れた部分を下に強く引っ張り、褌全体の弛みを取って形を整えたり、前袋や前から後に渡す部分を、締め終ってから広げたりと、各自の体型、好みに合った独自の締め方が生まれ、それぞれの技として定着することだろう。

  なお、布の動きが判り易いと思って写真撮影用に使った、この薄青い褌は、昔のものであり、デブになった今のオケラには短いし、多少はオケラの好みもあって、ここでは普通より下に締めているが、学生当時は、もう少し長い布を、腰骨ではなく、腰骨の上、臍の高さで締めていた。 その方が、溺れた際に鉤竿で引き寄せたり、みつを持って船に引き上げる時などに、より安定すると思う。


  その二、 前二重(前袋式)六尺褌の締め方−1
         前二重(前袋式)六尺褌の締め方−2

  これらは、共に陸上で、普段に下着として締める場合の締め方だか、この2つの方法の違いは、−1が、締め上げてから前褌を落とすのに対し、−2は、締めている最中に前褌を落とし、その落とした位置で横褌の弛みを取るというところにある。 この結果、横褌の締め加減に差が出て、どちらかと言えば−2の方が、今のオケラのような、高さによって腹囲が変わる肥満体には向いていると思う。 これらを参考にして、それぞれ自分の体型に合う方法を考えると良いだろう。

  陸上で締めるとは言え、この締め方の基本は、上の水褌のそれと同じである。 従って、この項を読む場合は、是非とも上の水褌の締め方を参照して欲しいが、陸で常用する場合、オケラは、水褌とは違い、血液の循環を確保する為、前袋にゆとりを持たせ、股座を締め付けるようなことはしない。 左右にブラブラと遊ぶほどではないにしても、竿も玉も自然な下向きで、前袋の内側に接する程度。 決して緊褌一番、と言うような感じではない。 ただ横回しは、痛くならない程度にはきつく締めるし、締める段階では、前袋も含めて、多少きつく締めないと締められないから、後で述べるように、一度きつく締めたのを部分的に弛めたり、締める位置を変えたりして、締め加減を調節するようにしている。 水褌としても、もしその着用時間が長くなるのならば、こうして前袋に余裕を持たせる方が、健康上、良いのではないかと思う。

  オケラの前二重六尺褌の長さは、2.65mが基準だけれど、必要な長さは、各人の体型は勿論、締める好みの位置、動きの激しさの程度や、生地の幅や厚さによっても大きく変わるから、生地を選んだら、最初は想定よりも長めに切って、何度か試してみることをお奨めする。 一方、実際の褌に長短があっても、締める高さや、締め方でかなりの融通が利く。 現にこの新モスの赤褌も、切らせたときには2.65mだったのに、縮んだ所為で、今や幅18cm、長さ2.55m程度しかなく、右には5回巻いているけれど、左には2回しか巻いていない。 また 実際に使用しているオケラの手持ちでも、それぞれを計って見ると、少し短めな2.45mから、少し太くて長めな2.8mと、相当な開きがある。

  幅は、特に洋服の下着の場合、反物の全幅や二つ折りだとゴソゴソゴロゴロするから、原則として、総て残り布に無駄のない半幅にしているが、もし、股の付け根の汗を取りたいのなら、幅の広い新モスや岡晒でも、半幅では不充分で、ガーゼや文晒などの全幅の方が適していると思う。 オケラもそれ用に、ガーゼ全幅の前二重六尺褌や、前垂れ式六尺褌、様々な素材の越中褌、文晒の割褌などを持っていて、状況に応じ、適宜締め分けているが、薄いガーゼの全幅前二重なら、ズボンの下でも、然ほど違和感を感じないと思う。 とは言え、全幅の六尺褌は、前袋を一杯に広げると、総じて小便がし難くなるし、出し入れし易いようにと、前袋の幅を詰めて狭くすると、下腹がゴソゴソするので、自宅での裸暮らし用と言うか、部屋着としてなら兎も角、洋服類の下着としての、お奨めは出来ない。

  材質については、普通の60本ガーゼ、布目の詰まった100本ガーゼ、二重ガーゼ、普通幅の晒木綿(=文晒)、幅の広い岡晒、新モス、と、6種類を試してみた。
  この内では、他人に見せる可能性があるのなら、比較的幅が広くて地が厚い、岡晒や新モスの白、締め方−2の写真で使用、が良いと思う。 例えばオケラは、病院の外来に行くときには、これを締めて行く。
  二重ガーゼは、元が広幅の生地で、自分で好みの幅に切るのだから、幅は如何にでも出来るし、地も透けて見えるようなことはなく、確りしていて良いのだけれど、厚みがあるため、全体にボテボテしている。 横褌も太くてソフトだから、何となく締まりが悪い感じで、夏には暑いように思う。
  普通に晒木綿と言われる文晒は、安くて丈夫で手に入れるのが簡単な上、機能上からも、保持は出来るし、汗も吸うから、下着としての実用上は問題なく、一般的にはお奨め。 ただ半幅だと、15〜16cmと少し狭いので、特に縦褌にゆとりを持たせると、前袋の横のガードが甘くなるから、人前では注意を要する。
  60本ガーゼも何処にでもあるが、薄くて少し頼りないし、如何に下着とは言え、銭湯でや、着替え時など、時には他人の目に晒されるだろうことを考えると、2枚重ねでも下地が余りに透けて見えるのが欠点。
  と言う訳で、良く見れば少し透けたり、形が判ったりはするけれど、下着として一番締め心地が好く、適していると思うのは、100本ガーゼ。 横褌が細いのは、好みが分かれるところであろうけれど、柔らかい割に確り締められるし、汗を良く吸い取る。 オケラは着物のすずのきチェーンで入手しているが、探せば他にもあると思うから、手に入ったら、一度試してみることをお奨めする。
  他に、120本ガーゼと言うものも、規格としてはあるようだが、実物が何処にあるのか判らず、未だに使用したことはない。

  オケラは、締めている途中か(締め方−2)、一旦締めてから(締め方−1)、臍の直ぐ下辺りに締めた横褌を、腹を引っ込ませながら、背伸びをしたり、両手をテーブルについて腰を振ったり、更には両手を膝に置いて腰を落として左右に曲げたり、時には直接両手で、特に前褌を、動いたらずれて行くだろうところまで落とし、最初から着崩れさせると言うか、落ち着かせてしまう。 この前褌を落とした分が、前袋の弛みになる訳だが、こうして横褌はきつくしながらも、縦褌にかなりのゆとりを作れば、後横褌を直線にするべく、前袋の一部を後縦褌に送っても、全体に股座を締め付けることなく、緩く密着して支持する程度になる。
  そんな回りくどいことをせずとも、最初から落ち着く位置に、前袋にゆとりを持たせて締めれば良いようだが、それでは、前袋からの端を後縦褌に上手く絡めることが出来ないし、横褌を確り締めることも出来ず、結局前二重六尺褌を締められないことになる。
  もし竿を上向きに固定したり、前袋をきつく締めるのが好みであるのなら、水褌同様、始めから前褌をその位置に締め、更に前袋を前褌で折り返して二重にする際に、一旦上に引いた後、強く下に引くと、前褌が捩れながら下がって、きつく締めることが出来る。 然し、常時着用する下着としては、小便はし難いし、健康上の観点からも、一考を要すると思う。 勿論オケラはお奨めしない。

  締める際に、右横褌には下から絡め、左横褌には上から絡めるのは、そうすれば左右が一本の縄のようになって安定するし、後ろが綺麗なT字になるから。 勿論上下左右逆でも良いが、総てにきつく締める水褌と違い、縦褌にゆとりを持たせながら、左右を共に上からとか、下からとか、同じ方向に強く巻きつけると、みつが裏返しになってしまう。
  鋏で切った側ではなく、丈夫な生地の耳を左に持って来るのは、オケラが小便の時に左から出し入れするから。 勿論逆でも構わない。 銭湯からの帰りとか、弛んだ時とか、同じ褌を使って締め直す時には、布の長い方の両端を取り替えるが、こう決めておくと自然に接触面を裏返すことになる。

  どの締め方でも同じだが、褌は、締めてから時間が経つと、腹囲が変化して、弛むことがある。 これは、それ自体が伸び縮みをしない褌の宿命だから、それを避ける為に、腹が楽で、然も腹囲の変化の影響を受け難い、下腹の腰骨に確り締めて置く訳だが、それでも落ちるようなら、締め方−2を応用して、横褌の弛みを取ることになる。 然し、現に今締めている褌の横褌の弛みを取るには、ちょっとしたコツが必要なので、初めの内は、その都度横褌を引き上げるだけにするか、一旦解いて締め直す方が良いと思う。

  強さは、オケラが部屋着や下着として着用している限りでは、前褌が下腹に食い込んでいる所為もあり、絡める回数が、右横褌に3回ぐらい、左が後縦褌に2回と横褌に2回ぐらいと、上記の基準より少なくても、どの生地でも弛んだことはないが、例えば祭のような、小刻みで激しい動きをしたら、果たして如何なるのかは判らない。 実際には汗で湿るだろうから、大丈夫ではないかと思うけれど、試したことはないし、もし本当に祭に参加するのであれば、別途その祭用の締め方を習う方が良いのは言うまでもない。

  これを洋服の下に締めると、ゆったり締めても、越中褌とは違って、外から竿の影は見えないし、みつの瘤も然程目立たず、それなりに格好よく落ち着くが、和服の下だと、横褌が細く、みつが小さいため、引っ掛かりがなくて着崩れるのかも知れない。 もし、みつや横褌を大きく太くするだけで良いのなら、ガーゼではなく、晒木綿や新モスの全幅の布を使って、前垂れ式に締めるのも手だが、その場合でも、その上から着物の帯を下腹に締めることを考えると、小便の時の横からの出し入れはやはり不自由だろうし、布の端は太くて横褌に絡め難いだろうから、半幅のまま総尺を長くし、横褌を二重三重にすることにより幅と厚みを出して、左横褌の端を右横褌に絡める直前に、右横褌を上から下に通し、続いて左横褌を上から下に通して、みつに襷掛けに絡めてから右横褌に巻く方が、より安定して良いのかも知れない。 然し、これは出来るだけみつを小さくしたいオケラには不向きであり、実用的に試したことがないので、各自の判断にお任せする。

  六尺褌の作り方は、オケラの場合極めて簡単で、それぞれの布をメケラが鋏で切るだけ。 切り口は、縦も横もそのままの切りっ放しだが、糸目に沿って真っ直ぐ切れば、切った瞬間は糸が数本ほぐれても、直ぐに落ち着くから、心配は要らない。

  新しい色つき新モスの色、特に赤は、汗を掻いて湿っただけでも色落ちするから、重ね着や、座る場所にも注意が必要である。
  大便の時は、前褌に掛かる前袋全体を、左右の何れかにずらすと、縦褌にゆとりが出来て楽である。 それでもきついようなら、横回し全体を廻して、後縦褌もその方にずらすと良い。 オケラの場合は、右利きだから、両方とも左にずらしている。 余計なことだが、用便の後は、尻を出来る限り綺麗にすること。 褌の汚れは結構目立つものである。

  使い込んで生地が擦れて来ると、締める際に何となく滑る感じになるから、その時は新品に取り替える。 100本ガーゼなら、1反9mが900円しないで、6本取れるから、1本、150円弱ぐらいにつき、そう高くはない。 更にその残りで、オケラの夏の部屋着である越中褌が1本取れるし。 その使い古し?  雑巾も良いけど、柔らかくなった古いガーゼで、室内用の草履を編めば、履き心地の好いのが出来る。 編めれば、の話だけど。

  こうしてオケラは、かれこれ10年、ほぼ毎日、この、前二重式(=前袋式)の締め方に改良を加えながら、部屋着や下着として着用して来た。 今では、陸で、何の違和感もなく締めているけれど、総ては、前褌が下腹に食い込むような、オケラの体型に合わせての話だから、これをそのまま皆さんが試しても、上手く行くのか如何かは判らない。 だから多くの人に締めて試して貰いたいと言う気はあるが、まぁ、皆さんは皆さんなりの変更を前提として、参考になれば幸い、見知らぬ爺さんが銭湯で締めているのを、何となく眺めるような気分で読んで貰えれば良いと思う。


  その三、 前垂れ式六尺褌の締め方
         前一重垂れなし六尺褌の締め方

  今ではもう、オケラが前垂れ式で六尺褌を締めることは殆どなくなったが、時として前がはだける和服の下や、裸で人前に出ることが想定される場合には、如何に、男には元々あるものだから見えても仕方がないとは言え、その形状があからさまに見える前袋式よりも、越中褌のように布端を三つ折にして留縫いした、全幅晒木綿の前垂れ式を締める方が、見場が良いと思う。 そのように端を留めると、褌に表裏が出来るから、締める時に一々確かめなければならず、少し不便にはなるのだが、褌も衣装と思えば、それぐらいは仕方がないことにしよう。 その場合は、両端が表裏逆になるように留めておくと良いだろう。
  以下に述べる、オケラが締めていた前垂れ式の締め方は、幼い頃から蓄積された見様見真似に、オケラが考えて変えた要素を加えたもので、誰かに正式に教えられたものではない。 だから、一般的に見ると、普通じゃないものなのかも知れない。 また、前垂れ式は、関西で良く締められるという話を聞くから、これよりももっと良い締め方が、何処かにあるのかも知れない。 探してみて欲しい。

@。 この締め方には結び目がなく、横褌をきつく締めることを前提に、左横褌の端を、後縦褌に1回絡めただけで、右横褌に巻付ける方法を取っている。 このままだと少し頼りなく思うかも知れないが、通常はこれでも解けることはない。
  前垂れになる方の端は、各自それぞれの方法で位置決めをして置いて、顎に挟んで固定しながら、両手を使ってさっさと締める方が、締め易いし、速い。 計ったことはないが、15秒あれば充分ではなかろうか。 ただ、オケラは前褌を比較的下げて締めるために、端を顎で押さえると、前垂れが長くなり過ぎるので、こうして臍に当てて位置決めをしている。 とは言え、意図的に前垂れを長くしておいて二つに折り、切り放しの布端を前褌に挟んで隠すなど、それなりの処理をすることも出来るので、この辺りは各人の好みの問題になる。

A。 結び目を作りたい人向けだが、横回しを二重三重にするなら兎も角、一般に一重の横褌に1回結ぶだけだと、どんなにきつく結んでも、座ったり、腹に力を入れた際などに、みつがずれて横褌が弛んでしまうことが多い。 そこでここでも、左横褌の延長を右横褌に2〜3回巻いて、安定させることにする。
  なお、結び目は、相撲の回しのように、右腰に掛けて置いた布に、上から掛けて上方に抜き、左横褌の下から輪の中に通して結んでも良いだろう。

B。 これは裏技と言っても良いのではないかと思うのだが、先に横褌だけを締めてしまおうと言うもの。 この写真では、一応後で結んでいるが、前で結び、結び目を後に回して、それを押さえながら後縦褌を下に引き、横褌を締め上げてから、片蝶結びの輪を右横褌に絡める。 片蝶結びで結んで置けば、解くときに苦労をしないで済むから、この結び方を、Aと組み合わせても良いと思う。

C。 2014年の夏は暑かった。 連日のように、適切に冷房を使って、熱中症に注意するようにと言われ、オケラは外に出る勇気と元気もないまま、割褌や、ガーゼの越中褌、ガーゼの前二重六尺一本、などで、この器械とテレビの前の、座布団と低反発クッション、広げた越中褌を重ねて敷いた椅子に腰掛けて、日がな一日、殆ど動かずに過ごすことが多かった。 そうして暮らすと、股座を被う、一枚の褌の垂れすらも邪魔で、股座に空気を溜め込んで、暑いと感じるようになった。 この垂れを取り払うことは出来ないのだろうか。
  オケラの褌の使用環境、特に家の中では、素っ裸でも良いが、腰痛と痔(主として脱肛)の気がある為に、適当な太さの横褌と後縦褌があり、尻の割れ目や、股の付け根に汗を掻かないか、掻いても吸い取るものであることが望まれた。 そうしてみると、風通しが良いと言われる越中褌には、横褌と縦褌がないのに垂れがあり、もっこ褌には垂れはないけど、横褌も縦褌もなく、前二重六尺褌は、垂れの代りに前袋が二重になって暑い上に、逸物を一塊にして押さえ込み勝ち。 素っ裸は、確かに垂れはないけれど、その他も何もないから、汗を吸うこともない。 何かこの条件に合った、良いものはないかな。 最初試した黒猫褌、金吊りではない方、は、ガーゼ全幅を使えば、前袋は一重だし、縦褌、横褌もあって、良さそうに思えたが、本体の一部である横褌を通す部分の布目が寄ってしまって、不適当であることが判った。
  そこでこの締め方を考えたのだが、これにも幾つかの問題点がある。 その一つは、家の中で、裸で締めている時は良いけれど、洋服の下に締めて出掛けた場合の、小便をした後の処理。 出す時は、腹を少し引っ込めてやれば、簡単に片側だけを弛めることが出来ても、それを戻すことが簡単ではなく、帰るまで弛めたままにするか、何処かでズボンの前を開けて、もう一度、前袋の端を、前褌に絡めるかを選ぶことになる。
  もう一つは、特に四隅の耐久性の問題。 それぞれに丈夫な布の耳があるから、そう簡単に千切れることはないと思うが、その都度ガーゼを引っ張るわけだから、弱いのは確か。 千切れたら、その分の長さを切り詰めれば良いと思うけれど、ガーゼの1反は通常9mで、オケラの場合はちょうど5本取れて、長めに切るゆとりがない。 もしこうするのであれば、今後、4本と越中褌1本分にするとか、考えなければならないと思う。
  ああ、布を厚くするのは多分駄目じゃないかと思う。 ガーゼの代りの晒木綿使用や、ガーゼとか晒木綿での四隅の補強は、試してみる価値があるだろうけれど、前袋の幅を少し狭めたり、細い前垂れが前褌に絡まるように留まるのは、ガーゼ特有の柔らかさとへばり付くような絡む感じに因るところが大きいと思うから。 例えば、極端な話、厚くて固い相撲まわしでは到底出来ないことだろう。
  それから、この締め方を応用して、越中褌や割褌の垂れをなくすことなども考えられるが、越中褌にはもっこ褌というもっと良いものがあるし、割褌の左右の横褌を前で縄のように絡めただけの前褌に、小便の度に前袋の上の端を、引っ張りながら絡めたり弛めたりすると、何度か小便をするうちに、肝心の前褌が弛みそうだから、そうするのならば、最初から素直に、この六尺褌を締める方が確実で良いと思う。
   この締め方も、繰り返し締めてみる内に、何かの改善点が見付かれば、またここに紹介することにする。
    −−−−−−−2014.10.19.この項追加。 2014.12.02.加筆。

  このページの締め方は、元々一人の人間が、あれこれと形を変えているものだから、全体に共通点が多いし、その部分を取り替えて、別の組み合わせにすることが出来る筈。 と言う訳で、他のところでも言ったが、相互に補完する意味を込めて、別の締め方も見ることをお奨めする。


  その四、 割褌の締め方

  割褌、オケラはこれを わりふん と呼ぶ、は通常、前二重式の六尺褌より幅広で、前垂れ式六尺褌のように垂れがあるから、洋服、即ちズボンの下着と言うよりは、浴衣や、作務衣、甚平の下とか、湯上がりに裸で一杯呑むような時に向いているような気がする。 ただ裸の時には、椅子や畳の上に直に座ると、ちょっと抵抗があるので、オケラは、座布団やクッションの上に越中褌を広げて敷き、その上に座っている。 それなら越中褌で、と言われそうだが、そうはならないのが褌の難しいところ。

  割褌は、見ての通り、正確には六尺褌ではない。 然し、世間では、何となく六尺褌の仲間、或いは代用品のように思われているようなので、一応ここにも書いて置くことにした。 と言っても、締め方は、態々書くほど難しくも、複雑でもない。 まして写真など、無用なことであろう。 そうは言っても、他のサイトのモデル達は皆、力強くもすらりとした、とても良い身体をしていて、どんな褌でも綺麗に締めてみせるけれど、中にはオケラのような体型や、腰痛持ちで、一工夫したり、但し書きが必要な人も居るのではないかと思う。 と言う訳で、ここでは、締め方そのものよりも、そんな方達が、如何に綺麗に締め上げるか、をポイントにしてみたい。

  上の写真の割褌はメケラが作ったもので、切れ目の端は、こんな風に、ボタンホールに使うくさび縫いで止めて、どんどん先に切れて行かないようにしてあるが、実は晒にこんなことをしても、直ぐにほつれてしまうから、この効果は気は心程度で、実効はない。 切れないように止めるのは、その先に縫ってある、3本(×2本)の横糸で充分だと思う。 これなら、糸が切れたら、また縫えば良いし。

  この素材は、普通の文晒木綿の全幅だが、腹囲にも依るとは言え、広幅の岡晒や、新モスでは幅が広過ぎるので、やはりこれが一番良いと思う。
  長さは、紐、と言うか、横褌になる部分は、締める位置の腹囲の半分+30cmぐらいあれば良いと思うが、各人の癖もあろうから、最初は少し長めに切って、試してみると良いと思う。 後縦褌から、前袋、垂れになる部分は、横褌や前褌の高さもあるから、越中褌を持っているなら、その長さを参考にすれば良いと思うが、通常は、仕立て上がりで、90cm〜1mぐらいだろうか。

  締める前に、みつになる部分で、横褌同士を一回縛っておく。 縛り方は、利き手や癖があるから、手前からでも向こうからでも、どちらでも良いが、結び目が必ず横褌の中央に来るようにし、確り結ぶこと。 この結びの位置と強さは重要で、横褌の両端を上で揃えて持って、下に引きながらぶら下げると、中央で結ばれているか如何かが判るので、ずれている場合には、中央になるように縛り直すか、指で結び目をずらす。 ここがずれていると、褌全体が歪み、前垂れの線が水平にならない。 また、確り結んで置かないと、やがて横褌が弛んで、落ちることになる。

  前褌は、横褌の両端を蝶結びにしても、縄のように絡めても良いが、結び目のあるなしで、前袋と垂れの密着度が違うから、どちらにするかは、各人の見栄えや、締め心地で決める。 オケラのように出腹で、前褌が腹に食い込んだり、腹が上に被さってくるような場合は、結び目のある方が、下腹を締め上げられて突き出勝ちになる竿の影が和らぐので、見栄えが良くなるのかも知れない。 但し、紐が短いと結べないので注意。

  臍の高さで、横回しを水平に締める場合は別として、今のオケラの如く、下腹の低い位置で、中央部が下向きにカーブするラインに締める場合は特に、前褌を、上にカーブするようにして、腹との間に垂れを通し、垂れの両端を上に引き上げるようにしてから、その時の、前褌と垂れの関係を維持したまま、自分が常に締める、下向きの線にずらすと、前袋にゆとりが出来て楽になり、同時に垂れの下端が、水平になる。 余談だが、実はこれは、オケラが越中褌を締める時の、垂れの調整法でもある。 オケラは、越中褌の細い紐でも、結ばずに絡めるだけにすることがあるが、それでもちゃんと絡めて置けば、結構弛まないものである。

  オケラは、割褌に限らず、横褌をよじらない。 理由は、腰骨に固く捩った横回しを、腰痛対策としてきつく締めていると、痛くなるような気がするし、前褌の結び目が、よりごつごつするから。 後縦褌は、捩っても、捩らなくても良いが、捩る時には、立った姿勢で後ろに手を回し、みつに近い上の方で、自然に捩れる向きに、真下に向かって、垂れが表になるように2〜3回捩るようにすると、前袋も狭くならないから楽だし、垂れも水平になる。 自然に捩れる向きは、最初にみつで横褌同士を縛った向きで変わるので、もし捩れる向きが判らなければ、結んだ横褌を回して、みつを前に持って来て、自然に垂らしてみると判る。 決して股座から拾った垂れを、前で捩ることのないように。
  前袋の弛め加減や、後縦褌の浮かし加減は各人の好みだが、締め上げて、形を整える時、前袋の股に近い方を広げて置くと、股座全体の納まりも良く、楽である。

  夏には、越中褌でも暑く感じられることがある。 そんな時にはゆったりと、割褌を締めてみたら如何だろうか。 前垂れ式の六尺褌同様、尻の割れ目や、股の付け根の汗を吸い取るし、垂れがあって、前二重式の六尺褌ほどはあからさまにならないから、特に家の中や、内輪では良いと思うのだが。


  その五、 越中褌の締め方

  越中褌の締め方は、既にこれを読む全員が承知していることと思う。 そしてこの項は、他の褌を書いた後で付け加えた為に、この項で書く方が良かったことも、あちこちに少しづつ書いて来てしまった。 だからここで改めて書くのは止めにするが、オケラが子供の頃は、少数の猿股派を除けば、大人の男のほぼ全員が、越中褌か、六尺褌を締めていた。 まだ高々6、70年前のことである。 商店では、晒の反物や、児童の水泳用の金吊り(=黒猫褌)は売られていたけれど、越中褌は家で、身近な女が作るのが普通だったから、ひょっとしたら売っていなかったのではなかろうか。 序でながら、オケラの越中褌は、独身の内はオケラの母親が、結婚してからはメケラやメケラの母親が、現在ではメケラが、手縫いで、オケラに合わせ、結構丁寧に仕立てている。 兎に角、当時の褌は身近な存在で、食事の作法の本はあっても、褌の締め方の本など、存在する筈もなかった。 それがメリヤスの猿股から、キャラコのパンツになり、ブリーフになり、柄パン、新型ブリーフと進んで、今や、褌屋が出来、こんな締め方の解説が出るような世の中になった。 オケラのような若年寄りが、褌について思い出話をするようになるなんて、当時から考えれば、驚くことではある。

  メケラの父親の越中褌は、今のごく普通のものだったが、オケラの父親のは、普通のものより鯨尺で1尺以上長く、前垂れを横にして、前褌に挟んでいた。 今回、これを書くに当たり、その写真を撮ろうと、今のオケラの腹周りに合わせて、文晒でメケラに作らせたら、162cm、鯨尺で4尺2寸5分、のものになった。 父親の締める動作は流れるようで、陰部の露出時間は極めて短く、我が父親ながら格好が良かった。 そして傷んで来ると、母親が紐を付け替えて、上下裏表を逆にする。 オケラも、父親の動作を思い出しながら締めてみたが、60年以上も締めてきた父親のようには行かず、身に付かないけれど、それは致し方あるまい。 父親は既に60年近く前に死んで、当時オケラは高校生。 生きている内に、締め方を一度ちゃんと訊いておけば良かったと、今にして思う。


  その六、 オケラ褌の締め方

  1998年1月、痔や腰痛に良いのではないかと、それまで考えていた全面二重の絹の褌を作らせた。 その時には、メケラの長襦袢地を色抜きしたもので作ったが、肌触りがさらさらして気持ちが良い上に、腰が温かくて、おお、これは良いな。 やがて新しい丹後縮緬で作らせ、暫く締めたけれど、何時の間にか締めなくなった。 理由は主に2つで、この褌は、その作りの性質上、綿で作るとゴソゴソゴロゴロするから、是非絹で作りたいのに、丹後縮緬は褌にするには高価過ぎることと、もう一つは、確かに痔や腰痛には良いのだけれど、腰回りが温か過ぎること。 冬は兎も角、夏は、腰が温かいと身体全体で汗を掻く。 そうでなくてもうどん屋の釜の前は、想像以上に暑いのだから。 と言う訳で、今のところ敬遠をしているが、やがてこの褌の良い点が見直される時が来ると思い、大事に保存してある。 もう少し歳を取って痩せ、寒さが骨身に堪えるようになったら、必ず出番があると思う。 保温用として、六尺褌の上に締めても良さそうだし。



  これはここに書いた締め方の総てに言えることだが、横褌全体を確りさせるために、左横褌の延長端を右横褌に絡める際や、横褌の両端を繋ぐように絡める場合、その必要回数は、締め方の力加減や、褌の材質、動きの激しさ、などに依って変わるので、各個人がここに示した回数を目安として、自分に最適になるように決めて欲しい。
  また、ここの写真は、どれもそうだが、みつや手許を見せる為に、変な手付きをしていることがある。 実際には両手で端やみつを確り抑えながら締めると、綺麗に速く締めることが出来る。


  以上、オケラの褌の締め方を紹介したが、オケラは基本的に、伝統文化の伝承は大事だとは思うものの、褌を締めろとか、他の締め方を排除するとか言う心算はない。 褌は単に下着の一種だし、各個人が一番心地よい下着を選ぶのは、当然のことである。 ただ、今ではエアコンがあるとは言え、褌が日本の風土や、和服に適しているのは事実のようだから、こうして書き残して置けば、皆さんが自分も締めてみようと思った時の、案内にはなるだろうと思っている。 やがてそんな時が来たら、この締め方もその一つだが、沢山の締め方の例を見て、自分に最も適した、気持ちの良い締め方を選ぶとともに、更に良い締め方がないか、考えてみて欲しい。 そして良い締め方が出来たら、ネットに載せて、オケラにも教えて欲しいものである。


−−−−−−−−−−2010.01.07.記。 2010.09.28.、2011.07.15.、2011.10.18.〜25.、2012.06.12.〜21.、及び、2013.03.10.加筆。 2013.06.06.一部改稿。 2013.06.08.改稿。 2013.09.04.、及び、2013.11.04.加筆。



《付録》この項をここに載せる経緯について

  今日も一言で言えば、褌の話。 全く何が嬉しくて、って言われるほど嬉しくも、楽しくもないんだけれど、まぁ兎に角、褌実用世代の最後尾の一人として、こんなことに大らかだった時代の褌の締め方を、ネット上に書き残して置こうと思ってさ。

  例えば結婚をした娘が、キンピラゴボウを作りたいと思うでしょ。 でも自分はそれまで勤めていて、余り料理はやったことがない。 嫁入り前なら、側に居る母親に訊くことも出来ただろうけれど、今ではもう側に居ないし、電話やメールで訊くのも面倒。 昔は一緒に暮らす、亭主の母親や、お祖母ちゃんが居て、普段にそんな料理を作っていたから、それを見て覚えることも出来たし、訊けば二つ返事で教えてくれたことだろう。 素直な良い嫁だよ、なんて言われながら、そこの家のキンピラゴボウが、簡単に作れるようになった訳よ。 自分が食べて育った家の作り方とは少し違うなぁ、とは思いながらもね。
  でも今は如何だろう。 キンピラゴボウの作り方が判らなかったら、誰にも訊かずに、こっそりインターネットで検索するんじゃない?  そしてほんの幾つかの作り方を見て、これが良さそうだから、これで作ってみよう。 そんなので作ってみて、美味いのに出会わなかったら、如何するか、って、結局作らなくなるでしょ。 それで上手く行こうもんなら、今度はネットに載っていたことを根拠に、亭主のお袋の味を捻じ曲げるかも知れないね。 こうして、その家々に代々伝わって来た伝統的な味と作り方が、ネットの下らないレシピに乗っ取られて行く訳よ。
  これを褌の話に当て嵌めてみると、ネットに載っている幾つかの締め方が、やがて正規の締め方と言われるようになるだろうことは、容易に想像がつく。 いやぁ、それがもう、本当に非の打ちどころのないほど完璧で、一元化された決定的な締め方であるのならそれでも良いよ。 例えば箸の持ち方のようにね。 でも、褌販売業者の大手を始め、いまあちこちで紹介されている締め方は、それぞれ間違っているとは言わないまでも、簡単に締められることを強調する余りか、オケラには欠点があるように思えるし、それだけに限られるのはおかしいのじゃないかと思う。
  他にも色々あると思うから、それらを全部見て、その中から選べば良いんだろうけれど、実際には全員が揃って、検索されたリストの初めの方にある判り易いのを、精々2つか3つしか見ないだろうからね。 皆んなが別々に同じ締め方を見て、それを密かに実行する。 何か、異様だよね。
  昔なら、子沢山の大所帯が普通で、暮しの身近に兄弟や、父親、伯父、叔父、祖父を始めとする男達が居、風呂でも海でも祭でも、普段に様々な場面に出合ったから、勿論訊くことも出来ただろうけれど、訊かなくたって、見様見真似で自然に覚えたことだろう。 その中の自分が気に入った方法で、母親に作って貰った褌を、自分に合わせて締めれば良かった訳だけど、そんな手本になる男達も居なくなった。
  と言う訳で、今の世の中、自分の知っている締め方を残そうと思ったら、銭湯に行って見せたり教えたりするよりも、好き嫌い、善い悪いに関係なく、取敢えずはネットに載せることが必須になったわけ。 そしてオケラは思ったよ。 文化の多様性を保つ為にも、オケラが教えられ、知っている方法をネット上に残して置くことは、今のオケラになら出来るし、義務なんじゃないかな、ってさ。 然もないと本当に、これこそは伝統文化だと思う褌の締め方が、歪んだまま、ゲイや、一部好事家達の、仲間内で伝え合うものになってしまう。
  ハハハ、ちょっと大袈裟になったかも知れないけれど、この書き残しには、オケラなりにそんな意味合いを感じているんだよ。 ラジオやテレビが普及する時にも言われたことではあるけれど、これからの文化は、この便利なネットの所為で、それぞれが広がりを失い、ほんの狭い範囲に収斂し、限られて行くことになるんだろうね。

−−−−−−−−−−2010年1月17日の四季より。 2014.04.30.加筆。


オケラのねぐら 目次に戻る