宇野線開通鉄道唱歌です。
知り合いのお父様が持たれていた物で、
1番から12番までの歌詞が書かれています。
4番の味野駅は現在の彦崎駅の事で、おそらく昔はここから児島に行く
馬車が出ていたのでしょう。
6番の由加の駅とは現在の迫川駅の事らしいです。
由加山にはいくつかの参道がありますが昔はここからの参道も
栄えていたのでしょう。
茶屋町の花筵(かえん:花ござの事)や藤戸の浮洲の岩等
ネットで色々調べながら読むと楽しそうです。
このページの下の方にテキストデータを載せておきます。
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宇野線 :岡山県の岡山駅から南側の玉野市の宇野駅までのJR西日本の路線
開業 :1910年(明治43年)6月12日
開業時の駅:鹿田駅(現在の大元駅)・妹尾駅・早島駅・茶屋町駅
味野駅(現在の彦崎駅)・由加駅(現在の迫川駅)・八浜駅・宇野駅
参考記事 :Wikipediaの宇野線の項目
この唱歌の扱いについて:
この唱歌は歴史的資料とい云う事で掲載しました。
現時点では作者は不明です。
ここに掲載している以上の事柄は当方及び知り合いにも分かりません。
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宇野線開通鉄道唱歌
1 開けゆくよの岡山を
出ずればここぞしかたなる
みのうのよく野は右左
宗忠神社をふしおがみ
2 米倉川の鉄橋を
渡れば妹尾のせんげんの
かまどの煙もゆたかなり
おぼえず進みてはやしまの
3 次に連なる茶屋町は
こくらと花筵(かえん)に名も高し
おびえのかな山西に見て
倉敷街道の初にあたる
4 味野の駅に急げども
心は残るささなしの
山や藤戸の古戦場
浮州の岩もしのばるる
5 ここにて馬車に乗りかえば
みなみ三里に児島なる
軍かや商船学校の
かまえはいとどいかめしき
6 左は藤田の開墾地
右は新田いやちこの
由加のお山と由加の駅
おりものさかんな迫川ぞ
7 こうづけ氏の城たりし
常山ふもとを右に見て
秀天横田大崎と
おくりむかうる山やのに
8 ひとむら茂れる天神の
森や名所の硯井戸
くめどつきせぬごいとくを
おおげばひろき児島湾
9 ようがい会社や試験場
与太郎様もほど近き
八浜駅やトンネルの
やみを出づれば田井の里
10 岩砕(がんかい)ひらけし坂道を
走るわだちもはや宇野の
港ま近になりぬれば
弁天島や直島の
11 島かげ見ゆるおちこちに
かすみのうちにまほかたほ
ゆきこう船のとまさよも
黄色く見えたるあでやか
12 なお高松の港より
煙はき来る連絡の
船でかよえる内海を
往来橋といわれたり