ホンダスポーツS600 1964−1966

 S500が市場に出回る直後、各部を手直ししたS600が登場する。最大の違いはエンジンで、S500の排気量を606ccまで拡大し57psに出力アップを果たす。外観でも、下に拡大され目の細かい模様に変更されたグリルを採用する。500と600は併売されるが、わずか5万円しかない価格差とトップ4速でも30km/hから無理なく加速が利くほど低速で扱いやすい600に人気は集中してしまう。ちなみに当時のサラリーマンの平均月収は2万数千円。

車両データ

全長 全幅 全高 ホイルベース
3300mm 1400mm 1200mm 2000mm
車両重量 乗車定員 エンジン 内径×行程
715kg 2名 直列4気筒DOHC 54.5mm×65mm
総排気量 圧縮比 最高出力 最大トルク
606cc 9.5 57ps/8500rpm 5.2kg-m/5500rpm
タイヤサイズ前後 発売当時価格    
5.20-13-4P 55.9万円