1999年ヨーロッパ鉄道旅行記・準備編


鉄道パス購入

 徹マン明けの12月29日,梅田のハービス大阪までユーレイルパスを購入しに行った.年の瀬のこの日に買いに行ったのは1月1日に値上げが予定されていたからである.
 まず現在のユーレイルユースパス15日間の値段を聞いてみた.48600円と予想していた価格よりかなり安かった.円高の影響でかなり安くなっていたようだ.予想通り1月1日に値上げが予定されているとのことだが,約3%の値上げがあるしかわからなく具体的な新値段は聞けなかった.
 ハービス大阪3階の旅のコーナーのいいところは旅行用の資料が豊富に用意されており,図書室のように利用できることである.ここで友人達と普段忙しくてあまりできなかった旅行のプランなどを話し合った.
 プランの話し合いもしばらくすると徹夜明けの影響で眠気が出てきたので,いよいよ鉄道パスを購入することにする.記入用紙をもらい記入する.I崎氏が自分の年齢を忘れたとか言い出したことには皆で笑ってしまった.記入を終え支払いを行うが,消費税が必要ないとのことで助かった.皆が順番に払っていくが,皆5万円ずつ出してお釣りをもらうので,私の番になると100円玉の釣り銭が切れてしまい,お釣りの中に50円玉が4枚も含まれていた.
 しばらく待つとユーレイルパスができあがった.名前の欄を確認し,パスポートのローマ字と同じでないと使えないとのことであった.ユーレイルパスの使い方の簡単な説明の後,「地球の歩き方」特有のプレゼントが渡された.プレゼントの中には2000円で市販されているトーマスクックのヨーロッパ時刻表が含まれていた.(この時刻表プレゼントがあるためにこの店で購入したのだが...)
 そして最後に飛行機の残席状況を聞いてみた.予定している行きの便は余裕があるとのことだが,帰りの便は満席で1日ずらせば問題ないとのことであった.今日はプランがあまり話し合えていないことおよびメンバー全員が揃っていないので,航空券の購入は新年に入ってからにすることにした.
ユーレイルパス
▲ユーレイルパス


格安航空券購入申込み

 1月6日,メンバー6人で航空券の予約に鉄道パスを購入したところと同じ梅田のハービス大阪に行った.まずは例のごとくラウンジに陣取り,プランなどを話し合った.ノルウェーのフィヨルドを見に行こうとするものが私を含めて3人,ベルリンやウィーンに行き音楽鑑賞をしようとするものが3人で,途中で合流しようということに決まった.ところがベルリン・ウィーン組がユーレイルパスの使えないチェコのプラハに行きたいと言いだし,飛行機でプラハに最初に飛べば,ユーレイルパスの使用開始を遅らせることができ,今までの計画と余分にプラハを見て回れることがわかり,急遽プラハ行きが決定した.ということで,3月2日関空発フランクフルト乗り継ぎプラハ行き3名,3月4日関空発フランクフルト乗り継ぎオスロ行き3名,3月18日フランクフルト発関空行き6名のルフトハンザドイツ航空を予約することに決まった.
 前回ユーレイルパスを購入した地球の歩き方で購入しようとしたが,手配している会社は別の旅行社なのでそこへ電話してくれと言われたので,迷った結果隣のJTBに入って格安航空券の値段を聞いてみることにした.
 JTBのカウンターで対応してくれたのは田中という男性の方だった.料金を調べてもらうと往復91000円と予定していた価格より1万円以上安かったので,そこで頼むことにした.簡単な空席状況のチェックにより3月18日フランクフルト発は微妙だがなんとかとれそうだとのことで申し込み用紙に記入した.パスポートを持っていればコピーさせて欲しいと言われたが,パスポートを持っていたのはオスロ組の3人だけだった.またオスロ到着日のホテルも手配してもらうことにし,リストを見て検討した結果,駅前のトリプル22000円というホテルを頼むことにした.物価の高い北欧のことなのでこれぐらいの値段はやむを得ないものであった.プラハ組は適当なホテルを探し出せなかったので,もう少し考えて後日返事をすることにした.申込用紙の確認をしてみるとホテルの予約日が間違っていたので指摘した.飛行機については翌日までに,ホテルについても数日中に返事ができるとのことで,必要書類を受け取り,店を出た.
 阪神百貨店の地下2階の食堂で遅めの昼食を取ることになった.そこで先程もらった書類を見ていると,旅行伺い書というものがありそれにはなんとすでに記入されているものが入っていた.女子大生の名前が入っており,これはまずいと感じたので,食事後交換に行った.またハービスまでのあの長い通路を歩き,JTBのカウンターで田中というおっさんを捕まえ,事情を説明した.「大変失礼なことをしました.次から気を付けます.」と言って新しいものと交換してくれたが,気を付けますではなくホテルの予約料をまけてあげますなどと金額でサービスしてくれなければ納得がいかない.こちらから言いにくいのでまけてくれとは言わなかったが,我々の田中に対する評価は大幅に下がった.もし私たちが提出したものが同じようなことをされていたらと思うとぞっとする.
 夕方同行者の携帯に田中から連絡があり,航空券行きの分は予約でき,帰りの分はキャンセル待ちとの連絡が入った.帰りについては保険として1日遅いフランクフルト発19日の分を予約しておいたとのことだった.また翌7日,オスロのホテルの予約が取れたと連絡があった.
 キャンセル待ちがなかなか決まらないようなので,後の予定も立てにくいので,1週間後,19日フランクフルト発の便に決定してもらった.

ホテル予約

 修士論文の執筆等で皆忙しかったが,出発日も迫っていることもあり,到着が遅くなりそうな日と全員集合の宿を確保することにし,ホテル業者に手配を依頼した.頼んだ業者は,「APPLE HOTELS」である.申し込んだ翌日には,手配ができたと返事があり,その翌日に最終確認と銀行振り込みを行った.対応が非常に早く,しかも通信手数料やクーポンの郵送費が無料だったので,非常に満足いくものだった.
 せっかくだからドイツの古城ホテルにも泊まろうということになったが,すでに出発直前になってしまい,旅行業者を通しているようでは間に合わないため,直接予約を行うことになった.電話での会話には自信がないのでファックスで申し込むことにした.ガイドブックなどを参考に雰囲気の良さそうな,Hirschhornにある古城ホテルに予約することにした.シーズン中は人気ですぐ予約で満杯になるとのことで,ダメもとで申し込んでみたが,一日後6名分(3部屋)のMarstall-roomsを確保できたとの返事を頂いた.この時,初めてファックスのありがたみを実感した.
 また最終日のフランクフルトの宿も予約したいということになり,APPLE HOTELSに申し込んだが,頼んだホテルは満室だった.出発直前だったので諦めようと思ったが,最後に大学生協で頼んでみると,駅前すぐのホテルのトリプル2部屋を確保できた.生協のおねーちゃんの対応の良さが印象に残った.
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