円山応震(寛政二(1790)〜天保九(1838)年)
                 鹿持寿老之図

円山応震、字は仲恭、号は星聚館、方壷子。円山派の祖 ―― 応挙の孫で、その息応瑞の養子として家系を継承した。実父木下応受は応瑞の弟。山水・人物・花鳥画を能くした。

本図は、いわゆる鹿持寿老人を描いたもの。右下方に、落款(署名)応震と白文長方印応震とがある。

なお、上方の賛は、菅野繁谷。繁谷 八十八翁に続けて、八字霜 僧老眉垂 千年(?)雪 鶴閑翅刷とある。