晴川狩野養信 (〜弘化(1846)年) 川越布袋図 

晴川養信は、奥絵師――狩野派木挽町家七代伊川栄信ので、同家八代目を踏襲、将軍徳川家斉・同家慶に重用された近世狩野派最期の大家である。晩年、中務卿法印に叙せられたが、本図は、左下方の落款 ――晴川法眼筆時代の作品になる。朱文方印――晴川がある。ちなみに、川越する布袋の図柄は、珍しいものではない。