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 Ihuru (現在は Ansana)


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大 嵐

初めてイフルを訪れるために降り立ったフルレ空港は、雨でした。
着陸前から、飛行機の窓を雨がたたき、風も強いようでした。
空港島の港もうねりが高いです。
迎えのスピード・ボートもなかなかやってきません。

30分以上待たされ、ほかのリゾートのゲストがもうほとんどいなくなったころ、
イフルからの迎えのスピード・ボートがやってきました。
乗り込むとすぐに、雨具を渡され、着るように言われました。
そして、危ないから前のほうによれ、といいます。
「波が高いんだな・・」
そう、思いつつスピードを上げるにつれ、
大きくなるボートの揺れに身を任せていました。

10分たち、20分たち、波はいよいよ高く、雨が激しくなってきます。
回りは真っ暗で、島の明かりは一向に見えません。
やがて、エンジンが止まったかと思うと、
「雨がひどいので、よく見えない。しばらくここで止まる」

「えっ? こんな波の中止まってる方が危ないじゃん!」

やがて再びエンジンがスタート。5分ほど揺られた後、とあるジェッティーに到着。
降りてみると写真で見たイフルのジェッティーに似てるけど、なんか変。
渡ったところにあった看板には、「Kurunba」の文字。

「なんだぁ? まだ空港近くのクルンバ・ビッレッジ?」

そのあと、
「100ドルで、今日はここに泊まれる」
「いいや、そんなに出せない。イフルに連絡して迎えを呼べ」
「こんな嵐ではだめだ」
「日本人のスタッフに電話をしろ」
「もう、彼女は寝てしまった」
などというやり取りがあった後、
やっと当時イフルにいた日本人スタッフのあやさんと話がつき、
イフルからドーニの迎えが来ることになりました。

1時間ほどドーニの到着を待ち、
ドーニの中で仮眠をとりながら、やっと、朝の5時過ぎにイフルに到着。
皮肉なことに、イフルの周りは雨もやみ、風もない穏やかな海になっていました。

一緒になったWさんがいなかったら、これだけの交渉はできなかったでしょう。
今でも、深く深く、感謝しています。

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