アンの青春の明日が輝く言葉−第127回                 松本侑子ホームページ

「レイチェル、お前は、いい女房だった」

『アンの青春』第26章

 グリーン・ゲイブルズの隣人レイチェル・リンド夫人のご主人トーマスが、世を去るときの言葉です。
 彼は、妻のリンド夫人に、長らく看病してもらいました。そして別れのきわに、こうして奥さんをほめ、感謝を伝えます。
 どんな夫婦、男女も、いつかは必ず別れがあります。最期のお別れのときに、「きみはいい妻だったよ」「あなたはいい夫だったわ」「とてもいい人でした、ありがとう」と言い合えるような二人の歴史を、人生を、築いていってください。

松本侑子

『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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