アンの青春の明日が輝く言葉−第93回 松本侑子ホームページ
まず、布団の打ち直し(物語の舞台は今から約100年前、日本の年号では明治時代のお話しです)、一人ぐらしの隣人の男性にあげるケーキを焼くこと、アンが始めた村の景観を改善する協会用に「庭づくり」の記事を書くこと、友人に手紙を書くこと、自分のドレスの洗濯とノリづけ、引き取った女の子ドーラのエプロンを縫うこと……。 アンは、教員の仕事のほかに、休日は、こんなにたくさんの家事をこなしています。 掃除機も洗濯機もなく、既製品の洋服屋も、ケーキ屋も、クリーニング屋もないアンの時代、人々は、とにかく働いていたんですね! またアンが、自分のためだけでなく、ほかの人のために働いていることにも、私は感銘をうけました。 毎晩、明くる日にすることを、アンのように一つ一つ考えて、メモをして、着実にこなしていきましょう。 松本侑子
『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用 著作権保護のため、無断転載を厳禁します |