アンの青春の明日が輝く言葉−第86回                 松本侑子ホームページ

「宵の明星は、妖精の国の灯台なんだよ」

                        
ポールの言葉 『アンの青春』第19章

 少しずつ日が長くなってきました。夕ぐれどき、西の空にひときわ明るく輝く宵の明星……。ああ、この地球から見る空に、金星が光っている……と思って眺めるのも楽しいものですが、あれは「妖精の国の灯台」と想像しながら見てみると、夢やロマンが、ぐっと広がっていきます。
 想像力は、なにげない景色を、きらりと輝かせる魔法を持っているのです。
 明日から3月ですね。どうぞすてきな春がやってきますように。

松本侑子 


『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
著作権保護のため、無断転載を厳禁します