アンの青春の明日が輝く言葉−第71回                 松本侑子ホームページ

「幸せで楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる毎日ではなく、さりげない小さな喜びにみちた一日が、今日、明日と静かに続いていくことなのね。まるで真珠が一つ、また一つと、糸からすべり出ていくように」

                        
 『アンの青春』第19章

 とかく私たちは、平凡な毎日のくり返しを飽き足らなく思い、倦怠をおぼえたりします。華々しいこと、新しいことに満ち満ちた生活に憧れもします。
 しかし本当の幸福は、何気ない平穏な日常の奥深くで、そっとはぐくまれていくのです。
 今日の一日は、一粒の真珠です。今日の日に、小さな喜びをたくさん見つけて、きれいに輝かせてください。そんな一日、一日がつらなって、真珠の首飾りという、あなただけの美しい一年が作られていくのです。

松本侑子 


この言葉は、『アンの青春の明日が輝く言葉』(松本侑子著、ディスカバー21発行・1200円)の68〜69頁に掲載しています。書店でご覧下さい。

『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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