アンの青春の明日が輝く言葉−第59回 松本侑子ホームページ
色づいた葉に、あたりの空気までもが赤く、芳しく感じられ、まるで赤いぶどう酒をそそいだグラスを、唇の前に差し出されているようだ。だから、一歩、一歩、森を歩くたびに、その美酒を一口、一口、味わい、飲み干すようにして行きたいと、アンは語っています。 モンゴメリは美しい景色を、しばしば美酒にたとえて表現しています。あなたも秋の美しさというワインをうっとりと味わって下さい。 松本侑子
『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用 著作権保護のため、無断転載を厳禁します |