「そんなこと、ちっとも気にすることはないよ。今日は終わり、明日はまだ何の失敗もしていない新しい一日がやってくる。アンはいつもそう言っているじゃないか。さあ、下へおりて夕ご飯をおあがり。おいしいお茶を飲んで、今日焼いたばかりのプラム・ケーキを食べてごらん、心も晴れるよ」
マリラの台詞 『アンの青春』第12章
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 職場の学校で大失敗をして泣き続けるアンを、マリラは温かく励まします。しかしアンは、おいしいものを食べても、悩める心は癒されないと思います。ところが、どうでしょう。デイヴィ、ドーラ、マリラの家族四人で、楽しい食卓を囲み、一晩ぐっすり眠ると、憂いはすっかり晴れていたのです!
松本侑子
『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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