アンの青春の明日が輝く言葉−第36回                 松本侑子ホームページ

「そうよ、小さな子どもだったのが、いっぺんに大人にはならないわ」

                        
『アンの青春』第10章

 何十年か前、生まれたばかりのころ、私たちは、一人では何もできない赤ん坊でした。
 それが少しずつ、少しずつ、いろいろなことをおぼえて、大人になってきたのです。
 そして今も、いろいろなことを経験しながら、少しずつ、大人になっています。
 いっぺんに、理想通りの大人になるのではないのです。
 ゆっくりでいいのです。急がなくていいのです。
 大人になっている人も、ときには子どものころの気持ちを思い返しながら、また少しずつ進んでいきましょう。

松本侑子 


『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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