アンの青春の明日が輝く言葉−第21回 松本侑子ホームページ
世界は日に日に悪い方へむかっている、村の改善協会を作っても成果はないだろう、どうせ若い者がやることなど、ろくなことではない、世の中に明るい面などない、と……。 そこでアンは叫びます。「アンドリューズさん、世の中に、明るい面はたくさんありますわ!」と。 小説に出てくる悲観主義者を、私たちは作り話の人物だと思って笑います。 けれど、あなたの心の中に、アンドリューズさんはいませんか? 何かをしてもどうせ失敗する、やっても大した成果はないだろう、何をやっても事態は改善されない、世の中に明るい面などない、あったとしても自分には縁がない……。 こんなふうに悲観的になって、自分と世界をあきらめていませんか? 悲観的な気持ちになったときは、アンの言葉を思い返してください。 「この世は、本当にすばらしいものです」 松本侑子 『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用 著作権保護のため、無断転載を厳禁します |