アンの青春の明日が輝く言葉−第19回                 松本侑子ホームページ

「ああ、ダイアナ、今日はエデンの園に残された一日のようね。この空気には魔法がとけているわ」

                        
『アンの青春』第6章

 エデンの園には、人生の苦労も悲しみもなく、アダムとイヴは幸福と歓喜のなかに暮らしていました。ところが二人は神に背いて追放され、人間は楽園を失います。
 しかしそれでも私たちには、エデンの園のような一日が残されていて、時折、味わうことができます。よく晴れた若葉の美しい日に、しのしのと透明な雨のふる静かな日に……。
 あなたが吸いこむ空気には、魔法がとけています。深い呼吸をして、心が喜びに満たされる楽園のような一日をおすごしください。

松本侑子 


『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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