幸せになる『赤毛のアン』の言葉−112                    松本侑子ホームページ

「理事さんたちがアヴォンリー校の新しい先生を決めて、なんと女の先生なのよ。ミス・ミリョエル・ステイシーと言うの。ロマンチックな名前だわ。リンドのおばさんは、アヴォンリーに女性教師なんか頼んだことはない、危険な改革だって言うけど、私は女の先生はすばらしいと思うわ」

                        
『赤毛のアン』第22章

 今では一般的な女性の教員、百年前は保守的な人々には危険な改革だったのですね。現在女性が少ない分野も百年後は当たり前になっていることでしょう。また逆に、現在は女性の領域も百年後は男性も多く関わっているかもしれません。

松本侑子 


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.5.20