幸せになる『赤毛のアン』の言葉−110                    松本侑子ホームページ

「生まれつき善良な人もいれば、そうでない人もいるのね。私はそうでない方なのよ。リンドのおばさんは、私はたくさん原罪があると言うの。だからいい子になろうとどんなに努力しても、生まれつき善良な人のようにはいかないんだわ。でも、一生懸命に努力したら、何か成果はあるわよね」

                        
『赤毛のアン』第22章

 最近は善良な人や、善良であろうと努力する人をあまり見かけないように思います。そうした価値はもう尊ばれていないのでしょうか? すべての人が原罪を抱えているとしても、それでもやはり善良でいる努力を続けたいと思います。

松本侑子 


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.5.15