「私、永遠に面目を失ってしまったわ。どんなに歳月がたっても、この傷は癒さ
れないわ。きっとみんなに知れ渡ってしまうでしょうよ」
『赤毛のアン』第21章
|

アンはケーキを作る時、ヴァニラと間違って痛み止め薬を入れ、ひどい味のケーキを牧師夫妻にふるまいます。恥ずかしさ、ショック……。
失敗した時は、永遠に面目を失い、周囲に非難される気がして落ち込むものです。でもそれはいっときのこと。それに周りは自分ほど気にしないものです。
松本侑子
|
『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.4.26. |