幸せになる『赤毛のアン』の言葉−102                    松本侑子ホームページ

「私、永遠に面目を失ってしまったわ。どんなに歳月がたっても、この傷は癒さ れないわ。きっとみんなに知れ渡ってしまうでしょうよ」

                        
『赤毛のアン』第21章

 アンはケーキを作る時、ヴァニラと間違って痛み止め薬を入れ、ひどい味のケーキを牧師夫妻にふるまいます。恥ずかしさ、ショック……。
 失敗した時は、永遠に面目を失い、周囲に非難される気がして落ち込むものです。でもそれはいっときのこと。それに周りは自分ほど気にしないものです。

松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.4.26.