幸せになる『赤毛のアン』の言葉−48                     松本侑子ホームページ

「半分ほどダイアナにあげてもいい? そうすれば、残りの半分が二倍もおいしくなるわ。ダイアナにあげる物ができて、本当に嬉しいわ」

                        
『赤毛のアン』第12章

 アンは、今までキャラメルを一度しか食べたことがなく、食べるのが夢だった。そんな大切なお菓子をマシューからもらうと、アンは、惜しげもなく親友に半分与える。おいしいものは独り占めするよりも、大切な人と分かちあう方がずっとおいしくなると。

松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。