幸せになる『赤毛のアン』の言葉−28                     松本侑子ホームページ

「できるだけ優しくしようと思ってくれたに違いないの。でも、他の人が親切にしようと思ってくれたら、必ずしもそうならなくても、あまり気にしないわ。」

                        
『赤毛のアン』第5章

 親を亡くしたアンは、子守りとして引きとられた養家で大切にしてもらえなかった。アル中の養父、子だくさんで不機嫌な養母、家事と子守り、学校にも行かせてもらえない……。それでもアンは、養家の人たちを憎んでいない。むしろ優しくしようとしてくれたその気持ちに感謝している。

松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。