「できるだけ優しくしようと思ってくれたに違いないの。でも、他の人が親切にしようと思ってくれたら、必ずしもそうならなくても、あまり気にしないわ。」
『赤毛のアン』第5章
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親を亡くしたアンは、子守りとして引きとられた養家で大切にしてもらえなかった。アル中の養父、子だくさんで不機嫌な養母、家事と子守り、学校にも行かせてもらえない……。それでもアンは、養家の人たちを憎んでいない。むしろ優しくしようとしてくれたその気持ちに感謝している。
松本侑子
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『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。 |