『誰も知らない赤毛のアン〜背景を探る』
松本侑子著・集英社・1700円・2000年6月26日
●『赤毛のアン』というと、少女小説、可愛らしいお話、というイメージがあります。それがちょっと変わりそうな、知的で大人のための『アン』読本です。『アン』の背景にある、政治、社会、歴史、文学、女性の生き方をくわしく解説します。

最新訳『赤毛のアン』
L・M・モンゴメリ著・松本侑子訳・集英社文庫・840円・2000年5月20日
●1993年に単行本として発行し19刷まで重版を重ねた『赤毛のアン』翻訳の決定版が、文庫になりました。文庫化にあたって、英文からすべて訳し直した最新訳です。巻末に英米文学からの引用注を追加して約250項目(原稿用紙130枚)の、訳者による注をつけました。シェイクスピア劇、聖書、パイロン、テニスン、プラウニング、ロングフェロー、キーツなどの詩から『アン』への引用をくわしく解説しています。プリンスエドワード島と著者モンゴメリの写真、『赤毛のアン』理解に役立つ参考文献リストもつけました。

『カサブランカ帝国』
イーストプレス発行・1300円・2000年7月上旬
●大好評のレズビアン小説集「カサブランカ革命」に続く第2段。
執筆者:高瀬美恵・森奈津子・樹川さとみ・川西由樹子・佐々木禎子・金丸マキ・ 松本侑子
わたくし松本は、レズビアン小説75枚「新しい扉」を書きました。いい大人の女(30代と40代)が愛し合い、一緒に暮らし、仲良く愉しく生きていく作品です。ちょっと、レズビアン・フェミニズムが入っているかも……。それもアメリカ1970年代・性革命の熱い情熱が。性を、快楽とか次世代生殖としてだけでなく、女と男の生き方の基本として思索的に考えて、小説の執筆に反映させていきたいと思います。この本は、百合小説愛好家におススメ!

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