アンの言葉 NO.184

「いま、マシューはちょっと遠くにいるだけ。マシューの好きなものは何も変わらないわ」

──『赤毛のアン』(松本侑子訳・集英社文庫)第37章 アラン牧師夫人の台詞<

★マシューの死後、アンはダイアナと楽しく笑いあったり、美しい自然の景色に心が高揚すると罪悪感をおぼえます。マシューが亡くなったのに、笑うなんて、自然に感動するなんて悪いことでは……と。すると牧師夫人は言います。マシューが生きていたころ、アンの笑顔、アンの喜ぶ姿が好きだったように、亡くなった今も、それは変わらない。「亡き人はちょっと遠くにいるだけ」この一節は、アメリカの詩人ライリーの一節です。

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