アンの言葉 NO.11
「でもなあ、わしらが、あの子の役に立つかもしれないよ」
−−『赤毛のアン』(松本侑子訳・集英社文庫)第3章より引用
★マリラは、「女の子を引きとっても、農作業の役に立たない」と言って、アンを追い払おうしている。これに対してマシューは、自分たちがあの子の役に立つかもしれないと話すのだ。これは訳していて、深く心をゆさぶられた。
人が、自分の役に立つかどうか、自分にとって得な相手か、有利ないい目にあわせてくれるか……。こうした判断で、つき合う相手を選ぶ人たちはいるだろう。逆に、自分が誰かの役に立つかどうか、どうすればその人の役に立てるだろうか、と考える人もいる。マシューはそういう男性だったのだ。私も、このメルマガが誰かの役に立つことを願って続けていきたい。
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