アンの愛情の言葉 第21回
「私たちにとっては、退屈な一日でも」アンは思いをこめて言った。「ほかのだれかにとっては、すばらしい一日だったのよ。また別の人にとっては、天にも昇るような幸福な一日だったんだわ。それに今日、どこかで偉大なことが行われたかもしれないのよ……美しい詩が書かれ……偉人が生まれたかもしれないの」──第20章 アンのせりふ
"It has been a prosy day for us," she said thoughtfully, "but to some people it has been a wonderful day. Some one has been rapturously happy in it. Perhaps a great deed has been done somewhere today -- or a great poem written -- or a great man born."──Chapter 20 "ANNE OF THE ISLAND" by L.M.Montgomery
暑中のお見舞いを申しあげます。
本当に暑い日々ですが、夏ならではの楽しみもありますね。
女のひとの大ぶりのアクセサリー、しゃれたサンダル靴、きれいな色のペディキュア、籐のバック、コットン・プリントのサンドレス。
そして、みずみずしい朝顔、透きとおって冷たいデザート、おいしい夏野菜、大きなスイカ、ひらひら飛んでいくアオスジアゲハ、海水浴の昼さがり、遠くの花火……。
夏の季節ならではの風物の一つ一つを、楽しみたいと思います。
さて、今日のアンの言葉です。
アンの言うとおり、自分にとっては、平凡で退屈な一日でも、ほかの人にとっては、きっと特別な一日なのです。永遠の恋が芽生えたり、心に残る結婚式をあげたり、子どもが生まれたり、夢がかなったり……。
けれど今日が、特別なことなど何もない、平凡な一日に思えても、あとにもさきにも二度とこない、一度きりの日です。
今日したい楽しいこと、今日するべきことを、しっかりして、最高の一日にしてください。
そして、どうぞ最高の夏をおすごしくださいますように!(次へ)
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