チャーハンタイマ(2001)


マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン(株)主 催の第5回「PICマイコン・デ ザイン・コンテスト」に応募し落選しました。(T.T)


おいしいチャーハンを作るには、手際とタイミングがとても重要である。
調理開始から完成まで100秒。その間にタイミングよく調理をこなさなければいけない。
NHKTVの「た めしてガッテン」によれば、次のような手順である。

フライパンを十分熱し、油を引く。
       ↓
1. とき卵を入れる。調理開始。
       ↓
2. 8秒後 ご飯を入れてよく混ぜる。
       ↓
3. 60秒後 ネギ、具を入れる。
       ↓
4. 75秒後 塩、コショウをする。
       ↓
5. 90秒後 しょう油を入れる。
       ↓
6. 100秒後 でき上がり。

本チャーハンタイマはこの調理のタイミングを音と光で知らせ、おいしいチャーハン作りを支援する。

<特長>
調理経過時間を表示。
調理ポイント5秒前から音で知らせ、経過時間表示がカウントダウン表示に切り換わる。
次の調理ポイントをLEDの点滅でお知らせ。
オートパワーオフ。
単4電池X2で動作。

動作説明

時間 タイマパネル タイマ動作 調理手順 調理例
5〜1秒前 スタートボタンを押すと、「たまご」表示が点灯し、1秒ごとのブザー音と共に5秒前からのカ ウントダウン表示を開始する。 溶きたまごを入れる準備をする。
0秒 いわゆる時報のようなブザー音が鳴る。 溶きたまごを投入!そしてかき混ぜる。
1〜2秒 「たまご」表示が消灯し今度は、「ごはん」表示が点滅を始める。
時間表示は経過時間表示に切り換わる。
次は「ごはん」だということをアタマに入れながら調理を続ける。
3〜7秒 「ごはん」表示が点滅から点灯に変わり、再び1秒ごとのブザー音と共に5秒前からのカウント ダウン表示に切り換わる。 ごはんを入れる準備をする。
8秒 0秒時と同様ブザー音が鳴る。 ごはんを投入!そしてかき混ぜる。
9〜秒 1〜2秒と同様に「ごはん」表示が消灯、「ねぎ・具」表示が点滅を始める。
時間表示は経過時間表示に切り換わる。
次は「ねぎ・具」だということをアタマに入れながら調理を続ける。
〜99秒 調理終了まで調理ポイントごとに上記動作を繰り返す。 経過時間と調理ポイントを確認しながら、調理を続ける。
100秒 そしてついにおいしいチャーハンの出来上がり。 調理完了。

中断はリセットボタン、再スタートはスタートボタンを押す。

サンプルムービー (MPEG 1.47MBytes)


回路図

回路図はこうである。


ソースプログラム

16F84のソースはこうである。


部品実装の様子   動作中の様子

使ってみて

実際にこのタイマを使ってチャーハンを作ってみると、そのせわしなさに慌てふためく。

溶きたまごを入れたと思ったらすぐごはんを入れなくてはいけない。
しかも、ぐずぐずしていると、あっという間に次の調理ポイントがやってくる。
まだごはんを入れている最中に、もう具を入れる時間になってしまうなんてことが起きる。
もう100秒なんてほんとあっという間だ。

逆に言うと、ハンチャー、いやそれだけチャーハンは短時間に仕上げなくてはおいしくできないということだ。
従って、調理にとりかかる前に材料はすぐに入れられる状態に、塩コショウなんかはフタを開けてスタンバッておかなくてはいけないのだ。

しかし、このチャーハンタイマを使って指示通りにチャーハンを作るとホントおいしいのである。
なんか久々にイイものを作っちまったぜ、フフッ。
コンテストに落選したのは残念だったがな。グスッ。


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