小型船舶操縦士免許の種類(旧)
一級小型船舶操縦士 20トン未満の船舶の船長免許(航行する区域の制限なし)
沿海区域から80海里、つまり100海里を越える水域を航行する場合は機関長を乗せる必要があります。機関長は六級海技士以上
二級小型船舶操縦士 沿海区域(20海里)のみを航行する20トン未満の船舶の船長免許
三級小型船舶操縦士 海岸から5海里以内を航行する20トン未満の船舶の船長免許
四級小型船舶操縦士 海岸から5海里以内を航行する5トン未満の船舶の船長免許
五級小型船舶操縦士 海岸から1海里以内を航行する5トン未満の船舶の船長免許
二級・三級免許はほとんど意味をなさないので、四級の次は一級を取る人が多い。最初から一級を取ってもかまいません。
沿海区域とは海岸から20海里までの区域。例外あり。
1海里=1852m(緯度1分の距離 = 地球一周40000Km÷360度÷60分)
2003年からボート免許の改正がありました。
2級から1級への昇級も簡単になりました。
新1級 20トン未満5海里以上。
新2級 20トン未満5海里以内。
水上オートバイ 水上オートバイ専用免許。

四級免許取得  
マリンライセンス教育センター
で講習を受け国家試験を受験しました
1995/4/9(日) 学科講習。福島市のサンライフで講習。人が集まらず先生一人に生徒一人でした。講習を聞いただけでは受かりません。必ず勉強して下さい。私の友人も勉強しないで受けたら落ちました。
1995/4/30(日) 実技講習。猪苗代湖で講習。ロープの結び方や20フィートぐらいのボートで、スラロームや人命救助の練習をしました。
1995/5/2(火) 学科試験。会津若松市で受けました。30人ぐらいいました。合格率は七割ぐらいだそうです。
1995/5/4(休日) 実技試験。猪苗代湖の中田浜。実技だけでなくて口述試験もあります。たとえば船長としての心得を言いなさいとか。
5/2の午前中会社を休んだだけですみました。

一級免許取得  
国家試験免除のJIES(財)日本船舶職員養成協会東北支部で講習
特一級コース(四級を持っている人対象)を受講。定員12名で7日間、寮で合宿。合宿費は一泊三食付き個室で2500円です。食事も悪くありません。
申し込みには、戸籍抄本・身体検査証・写真7枚が必要です。
通常は8日間ですが今回は7日間コースでした。
2002/1/11(金) 午後1時半から開校式。水産高校の学生さん6人と50歳以上6人の両極端の集まりになりました。年寄り6人は漁師さん2人に釣り船船長1人とプレジャーボートの船長3人です。2時から学科講習に入り1時間の夕食休憩を取って9時まで6時間、航海の勉強をしました。航海はコンパスとかの航海計器・航路標識・海図の見方・潮汐・航海の方法等です。海図と三角定規とデバイダーを使って自船の位置を求めたりします。
2002/1/12(土) 航海2時間・法規2時間半・一般常識30分・概要1時間の勉強です。法規は海上衝突予防法という国際性のある法規です。たとえば「船は右側通行をする」とか「右から来る船を避けなければならない」とかです。後は国内法で海上交通安全法・港内の港則法・免許等の船舶職員法・船舶検査の船舶安全法等です。
2002/1/13(日) 日曜でも休みません。運用を6時間勉強しました。運用とは船体の構造設備・操船・事故防止・防火・人命救助・気象・安全衛生とかです。このころになると年寄りの方で「覚えられない」とあきらめムードの人が出てきます。四級免許を持っているということで講義のスピードはかなり速いです。
2002/1/14(月) 今日は成人の日。今日で学科は終わりです。機関の勉強を6時間の予定のところ大サービスで7時間やりました。海上に出たらエンジンだって自分で直さなければなりません。ディーゼルエンジンなどの内燃機関の仕組み・プロペラなどの推進装置・発電器などの電気機器・燃料などです。講義に関係ありませんが、ディーゼルエンジンに使用する軽油は船で使用する場合は税金がかかりません。安く買えます。
2002/1/15(火) 今日から実技です。午前4時間午後3時間の7時間。17メートルぐらいの船が2艘あって、6名づつ乗り込みます。1艇に3人の教官が乗り、操船の教官が1人と海図や口述試験の学科実技の教官が生徒3人に1人付きます。3人で操船の実技をしている間、他の3人は学科実技をします。学科実技は昨日まで勉強していた学科を実技するのですから、学科を覚えてないと大変です。実際、私の班でギブアップして帰ると言い始める人が出てきました。みんなになだめられてなんとかとどまりましたが。操船実技はまず発進・直進・停止です。次に変針・旋回、それから着岸・離岸、蛇行、その場回頭(方向転換)、人命救助です。学科実技は出航前の点検、海図で自船の位置を求める、海図の買い方、六分儀の誤差の測定、国際信号旗の意味の調べ方、学科の口述試験です。これを2日間でやります。
2002/1/16(水) 今日も実技7時間。操船実技を明日の試験本番と同じようなやり方で練習します。終了後、講習終わりということで昨日ギブアップしかかった方が、ビールやら焼酎やらつまみを買ってきて、打ち上げをやりました。ちょっと飲み過ぎたかな。
2002/1/17(木) いよいよ終了審査です。午前3時間実技審査、午後3時間学科試験です。実技審査は昨日までの教官と違う人になります。やはり3人に分かれて、操船審査と学科実技審査をやります。今日の教官は昨日までと違ってきびしさがなくなります。緊張して蛇行を失敗しましたがあとはうまく行きました。海図もうまくでき、口述試験もなんとかなったようです。昼飯を食って午後は学科試験です。学科試験は65点で合格です。午後1時から4時までですが、全員2時半ぐらいで終わりました。私が一番最後までがんばっていました。
翌日合格の通知をメールでいただきました。JIESは国家試験免除なのでギブアップしなければ落ちる人はほとんどいません。だから寮に戻ってから復習しなくてもいいのですが、実技で3人に1人の教官が付き、きびしくやられますので、勉強していかないとつらいおもいをします。また船長としては必要な事柄なので勉強しておいた方がいいと思います。私も久しぶりに勉強をしました。
これで半農半漁できるぞ。あとはもっと大きな船がほしいな。私の夢は夏は北海道で釣りをしながら過ごし、冬は沖縄で釣りをしながら過ごし、春と秋は福島で釣りをしながら過ごすことです。それではワカサギ釣りができないか。