我が子が可愛いというのは親バカでもなんでもない。
親ならば当然のことである。
我が子が可愛くなかったら育てられるハズがない。
我が子が一番!我が子が一等賞!我が子が天才!!!!
世の親たちはもっとたからかに
胸を張って主張しよう!
「うちの子は可愛いんだぞ!」
しかし、まだ若くて子育てに血眼になっていた私はそんな余裕すらなかった。
「可愛い」なんて思う心の余裕がなかった。
ただ、ひたすらに’命’を育てることに一生懸命だった。
だから、他人が「かわいい!」と言ってくれても
社交辞令だとしか思っていなかった
でもある時次男を連れて町を歩いていると
女子高生が友達を連れて立ち戻って来て
「ねぇ、かわいいやろう!」
というのを聞いて、
「え?!うちの子が可愛い?」
またある時は、
病院の待合室で、看護婦さんが他の看護婦さんを呼び集めて来て
「ホラ!あの子かわいいっ」
そこで初めて私は我が子をまじまじと見た。
それまで何度も言われてはいたけれど
自分にはよく分からなかった。
というより、やはりそれを思う余裕すらなかった。
(この子ってかわいいんだ。)
とてつもなく恐がりで、泣き虫で、ワガママで
独占欲が強くて、言うことを聞かないのに・・・
で、今頃子どもたちに私は言う。
「あの頃はかわいかったのにネェ」
「悪かったね。こんなにでかくなって、可愛くなくなって!」
髪振り乱して育児していた頃、
あまりに余裕のない私の子育てを危惧した
サムシング・グレイトが私にシグナルを送っていたのでしょうね。
多くの人が「カワイイ」と言ってくれていたのは。
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