永子メロドラ劇場
第5話 夫の知らなかった妻の事情(後編)

エピローグ

 Xyliは今の家族が好きだった。
 自分は昔サルタバルタの川縁で拾われた子供であり、二人の本当の子供ではないという事は知っていたし しかし父親とは血が繋がっていて過去の女の子供である事、という事も知っていた。
 父はいつも家にはいなかった。 いつもいつも狩りに一所懸命になっていたから。
 母はいつも家にいた。家を放っておく父に文句も言わず。
 昔は不思議でならなかった。 何で自分は本当の子供じゃないのに我が子の様に可愛がってくれるのだろう、何で母は家に戻らない父を責めないのだろう。
 しかし長年一緒にいて分かった。 今マデの自分の「何故」の答えが。


 今 自分の目の前で一枚の紙を父に突き出した母がいる。
 この紙が何をいうものなのかが分かる。
 もし この紙に父が同意してしまったら・・・・・・・・・今までのものが全て崩れ落ちてしまう気がする・・・



 以後LS会話より。
 第4話は決行時を事前連絡していたので 実際の会話を忠実に使用出来ています♪♪♪♪♪





「もう…何十日何ヶ月も一人で待つのは沢山なの………… “波止場の約束”も守られないままもう半年。 妻を放ったらかしにする旦那なんて もう旦那じゃないわ!!」
 紙を手にするOryoの声は若干ではあるが震えていた。
それが悲しみからなのか、怒りからなのか、彼女自身でも分からない。
「釣った魚に餌を与えない、ってヤツね…」
冷たい視線でYacoはAlsularnを睨む。 “信用”をいい事に数々の浮気をし その度に弁解を述べるAlsularnを弁護する者はもうその場にはいなかった。
「待ってくれ!もう一度だけ俺を信じてくれ!!」
夫は妻に必死で懇願する。 Xyliは『父ぉ様、がんばって!』といわんばかりの目で二人を見つめていた。

「もう・・・遅いよ・・・」
「そう言って・・いつもいつも・・・」
 Alsularnに裏切りをくらったOryoとPonchanのセリフは同時だった。
二人は顔を見合わせ お互い小さなため息をついた。

「・・・もう・・・手遅れなんだよ? もう・・・泣くのは嫌なの・・・」
「・・俺は・・・俺はお前じゃないと駄目なんだ><;」
 Oryoの言葉を遮るようにAlsularnは言った。
 隣りでは「泣ける人が羨ましいです・・・」小さな声でそう言って「帰る場所がないわ・・・」とPonchanはすすり泣いている。 「ポン姉ちゃん(T-T)」小さな肩を振るわせている彼女をXyliはそっと胸に抱いた。

「お前に甘えすぎていた・・・」
「何で…何でそのセリフをもっと早く言ってくれなかったの?!! 全てが…手遅れになる前に!!?」
 押さえきれなくなった涙を零しながらOryoはAlsularnを問い詰めた。 問い詰めても もう後には引けない事を彼女自身十分分かっていながら。
「もう……・遅いんだよ……」
 そう言って彼女は大きく深呼吸を1回して続けた。
「私……付き合ってる人がいます………………・・」


Ponchan「煤i。。)」
Xyli「(;゚□゜)」
Yaco「おおおお・……………」
Andante「煤i ̄□ ̄;)」
Alsularn「(;゚□゜)」

 当然ながら Oryoのその言葉にその場全員が驚愕した。
「だ・だ・だ誰なのぉぅ!!!(;´Д⊂)」
息子Xyliに至っては うまく言葉が発せられない。
 今迄母は父の度重なる浮気に対して怒りをぶつけていたが 父を怒るという事はそれだけ父を愛しているからだと、そう信じていた。 だから自分はそんな母を可哀想だと思っていたし 父を責めたりもした。
 しかし、その母が浮気をしているという…   自分の知らない所で……
 そう思っていたのはXyliだけではなかった。
 自分のしてきた事を棚に上げ 夫AlsularnもXyliと同じ事を思っていた。

 二人共、Oryoを見つめたまま一言も発せずに 次の彼女の言葉を待った。

 ふ、っと顔を上げ
「紹介するわ……入ってきて……・・」
Oryoはハッキリとした口調で奥戸の方へ歩いた。

 戸がゆっくりと開き、黒髪で短髪の青年が入ってきた。年の頃、24,5歳といったところだろう。
「こんばんわ、付き合ってるToshiです・・・」
 Toshiと名乗る青年は皆の方を向き 軽く会釈をした。
「皆には初めて紹介するわね…・・サンドリア所属のToshi君です。」(*1)
 皆の視線が集まっているのを分かっていながら OryoはToshiの隣りに立ち彼を紹介した。
 瞬間、今迄ずっと下ばかりを向いていたAlsularnがOryoの前に立ち
「こんな・・こんな・・こんな奴がいいのか!?!」
そう大声で問い詰めるAlsularnにOryoはゆっくりと顔を上げ
「……少なくとも この人は2日連続で私の話に2時間付き合ってくれたわ!」(*2)
叱咤する様な口調でAlsularnに言い放った。
「放ってはおけなかった・・・」
少し寂しそうな目をしてToshiはOryoを見てそうポツリと言った。
「ねるとんに私が出たら 指名する、とも言ってくれたわ!!」(*3)
Toshi(ごふっっっ) ←ムセた音
「ちょっと待ったコールだってしてくれると言ったわ!!」(*4)
Toshi(げふっげふっっ) ←ムセ続けてます

「そんなのは口からデマかせに決まってる!俺は認めんぞ!!」
Alsularnは大声を張り上げToshiを睨んだ。
「長い間私を放っておいたアナタより、よっぽど信用出きるわ…」
「君が認めなくても、俺はOryoを愛している……」
 それに答えるOryoとToshiのセリフはほぼ同時だった。

 長い、長すぎるとも言える沈黙が続いた。
 あまりの緊迫感にXyliは身動きヒトツ取れなかった。
 もし彼がもう少し回りの状況を見られる状態だったなら…彼はゆっくりとため息をついて 部屋から出て行くPonchanを見ることができただろう。

「浮気ばかりしていたあなたにはわからないでしょう?! 彼女がどんなに悲しい思いをしていたかなんて!」
 逆に今度はToshiがAlsularnを睨みつけた。



 Xyliはすがるような目でPonchanを見・・…ようとしたら 既に彼女の姿はそこには無かった。


 Ponchan『やっぱり……私はココにはいちゃいけないんだ……』


 Oryo「……ハンコ……押して頂きましょうか……」


 Xyli『ぽんねえちゃん、どこ?!!!』


 Ponchan『Andanteを連れて…・・出ていこう・・・』


 Xyli『とおさまがハンコついたら・・・ついたら…(T-T)』


 Alsularn「いやだ〜〜〜俺を・・俺を見捨てないでくれーー!!!」(びりびりびりっっ)



 ソレゾレの想いが交差する中 Shienu監督(?)の
「カーーーーーット!!」
という声が響き渡るのだった………






Yaco「Ponchan、ウチのコにおなりーーーw」




                         第五話 完




(*1)実際ToshiがウチのLSデビューしたのはこの時です(笑) 皆はホントに見た事もなかったです(笑)
   ()使って 「初めましてーw」とか「だ。だれたーーーーw」「ノリかるっw」とかいう会話がありました(笑)
(*2)実話('▽')
(*3)コレも実話('▽')
(*4)やっぱり実話('▽')  芸人スキル高過ぎです(笑)
(*5)実際

(*6)だっ
(*7)別に
(*8)実際