| 永子メロドラ劇場 |
| 第2話 Alsularnの浮気 |
| エピローグ 事の始まりはPOLダウンした日の事だった。 私達ECメンバーの多くは自分のPCにYahooメッセンジャーを入れている。 この日の様にいきなりサーバーダウンがあったりメンテナンスがあったりすると当然の様にチャットが始まる。 はじめのうちは平和だった。 新しいジョブが増えたら何がいい、だとか前回の話の説明だとか。 しかし 「AlsularnはバスクエのAyameにかなり萌えてたしねw」 この衝撃的な密告により場の雰囲気はガラリと変わった。 「Alsularnが…アヤメに萌えてたですって…?」 「あ・・・・・・・w」 「うん、かなりね。アヤメたーん、とか言ってたw」 (ぴきっっ) この時Oryoの後ろに赤とも言えず、黒とも言えない深紫色をしたオーラを、誰が目にすることが出来たであろう…… (以後LS会話より セリフは全て実際に使用されたものですが、前回と違ってインパクトに欠ける為チョット正確じゃないです。ごめんなさい。)) |
| 「Alsularnの浮気者ーーーーーーーーー!!!」(*1) 出てきていきなりこう叫び、夫、Alsularnの頬に平手打ちをくらわせたOryoに皆の視線が集まった。 「な・・なんだ?!いきなり?!」 あまりにもイキナリすぎて どうやらAlsularn自身は状況が良く分かっていないらしく頭にハテナを浮かべながら頬を押さえた。 「・・…聞いたのよ、アナタがAyameという女に萌えてる、って話をー!!」 「うん…かなり萌えてたね……」 二人の子供であるキシリがそう呟いた。実を言うと、彼はその現場に居合わせ、他でもない、Oryoにこの事を告げた本人なのである。 例え血が繋がっていなくとも この事を母に伝えた方がいいと思ったのであろう。 「アヤメたーーん、って何よ?!“たーーん”ってぇ?!」 Oryoのヒステリーは段々と度を増し、周りにいた人間たちは次々と部屋の隅に固まっていった。流石に結成もながければ、皆どうしたらいいか分かっている。「とばっちり」をくう前に遠くで傍観していよう、という正しい選択なのだ。 「たーん、とは言ってない!アヤメさーーん、だ!!」 「あら、そうなの☆、って同じじゃぁーーー!!!」 弁解のつもりであったんだろう、が弁解になっていないAlsularnの言葉はその場を白熱させるのには十分過ぎるほどの油であった。親友のYacoが慌ててOryoを押さえつけていなければファミリーで殺人が起こったかもしれない、というのは否定できない。 「浮気はするし、Xyliを産んだ覚えはない、っていうし、もう散々よっ」 かなり頭に血がのぼっていてヒステリーにはなっているが、確かに彼女の言う事はもっともなのである。 子供が自分たちの子供ではない、とつい最近分かったのに加えて今度は浮気である。これで普通でいられる妻がどこにいるだろう? もしいるとしたら自分の夫に愛想をつかし、もうどうでもいいと思っている離婚寸前の夫婦としか思えない。 Xyli、の名前が出た時にハっとしてPonchanが呟いた。 「Xyliさんってエルヴァーンですよね…? じゃぁ、ひょっとするとXyliさんの母親って…」 Ponchanの視線が一人のエルヴァーンに向けられた。 「…Kageさん?」(*2) 皆の視線が一斉にKageに集まる。 長身で銀髪のエルヴァーン、KageとOryoは結構古くからの知り合いであった。(*3) ふとした事からファミリーに加わり、現在に至っているのだが まさか、KageがXyliの母親である、とは誰一人として考えた事が無かった。 「………あの時 川に流した子供がこんなに大きくなるなんて…」 周囲の驚きをよそにKageはXyliに微笑んだ。、と同時にOryoの視線は再びAlsularnに戻る。 「私と出会う前の女、って…Kageなの…?」 当人AlsularnはOryoと目を合わせようとはしない。酷くバツの悪そうな顔をして床を睨み付けていた。 自分の本当の母親がKageだと、そして川に流された、という事実を知らされたXyliは困惑した表情を顔いっぱいにみせ 「こんなエロバーン(*4)が母親だなんて、嫌だぁーー!!!」 そう叫びながら走り去って行った。 一向に自分と目をあわせようとしないAlsularnから視線を変え OryoはKageを睨み付けた。 「あんた…自分の産んだ子供を川に流す、なんて最低の母親ね!! Xyliは私が拾って、私が育てたんだ! …今更母親面しないでね?」 そんなOryoに怯む事なく腕を組みながらKageは微笑みながら言った。 「もう捨てた子の事なんてどうでもいいわ。 まさか私だって思わなかったわよ。たった一晩だけだったのに子供が出来るなんて。」 Alsularnの肩がビクっと震えたのをOryoも、Ponchanも、Oryoを押さえつけていたYacoも、誰もが見逃さなかった。 「ねぇ…パパ。僕の母親は、本当は 誰なの・・・?」 戸の陰からXyliがとぼとぼと入って来た。ずっと、気配を消して会話を聞いていたのだ。 「ねぇ、本当にこのエロバーンが母親なの?!」 XyliがAlsularnの肩を掴み、そう問うてから数分が経過した。(*5) XyliはAlsularnから視線を外そうとはしない。じっと、ただ真実が知りたくて父親の正面に座っているのだ。 「お前の母親は…Kageだ」 重い口を開いて Alsularnはそう言った。 今までの話の流れで 頭ではわかっていたつもりだったが、いざ、Alsularn自身の口からこう告げられた事にXyliは勿論、Oryoも雷に打たれた様な衝撃を感じた。足元がふらついたOryoをXyliが支える。 少し顔を上げてOryoは息子、Xyliに 「ねぇ、Xyli…もし、もしもよ?私とAlsularnが離婚したら、あなたはどっちにつくのかしら…?」 こう言って ふふ、っと笑い 「なーんて…ね。ま、そのときに考えればいいわ…」 と 付け加えた。 「俺は判を押さんぞーー!!」 今まで下を向いていたAlsularnがバっと顔を上げて叫んだ。 何を今更言っているのよ、とOryoは言いたかったのだが 「結局OryoさんはAlsularnさんなんですね…」 一人のタルタルのセリフに何も言えなくなってしまった。 少し離れた所で Ponchanが両手にこぶしをつくりながらポロポロと泣いていたのだ。 「私、どこに行ったらいいのか分からないです…」 OryoとYacoはPonchanの元に歩みより、しゃがんでしっかりと抱きしめた。 第二話 完 |
(*1)ヴァナ入りした第一声がホントにコレだったんですよ。
(*2)実際ウチのLSにエル♀ってKageしかいないんで(苦笑)そのせい、ってのは大きいですね。
(*3)私とKageはPSO時代からの付き合いなんで、もう1年位になります。
(*4)えっちぃエルヴァーン=エロヴァーン
(*5)だってパパはベヒーモス狩りに行ってましたもの。レスポンス遅かったねぇ(苦笑)